ユキのアタッカーズハイ!!

イナーメ信濃山形に所属する北野普識のブログです。

2023年 第57回東日本ロードクラシックDAY1 JPT150km インサイドレポート

ツール・ド・かつらお総合優勝してから月末になった。


管理関係の仕事をしているので、どうしても締め業務が月末月初は忙しい。
思えば、鹿屋・肝付ロード、袋井・掛川ロードも月末で忙しかった。
鹿屋で5位に入れたのは金曜日入りしてストレスなく過ごせたからだ。
逆にストレスが高すぎた袋井1日目は力が出ず今期最低成績だった。

仕事のストレス、家のストレス、友人間のストレス
食事のストレス、睡眠のストレス、練習のストレス
集団のストレス、路面のストレス、機材のストレス
ストレス、ストレス、ストレス

考えてみると、我々はあらゆるストレスに晒されている。
それらは累積して許容値を超えると脱落する。
人間関係も、仕事も、人生も、レースからも。

如何にストレスを減らすか?レース前に大事なことだと思う。

 

[機材/サポート]

フレーム:SPECIALIZED S-WORKS TARMAC SL7 DI2

52サイズ/カーボン/カラーランシルバーグリーン

ホイール:SHIMANO DURA-ACE R9270 C36

タイヤ :MICHELIN POWER CUP TLR, 700x28mm/ 使用気圧4.5bar

ウェア :オーダーサイクルジャージ サンボルト

ソックス:R×L(アールエル)公式サイト | 靴下の製造と販売はR×L(アールエル)

シューズ:LAKE Road Shoes - キルシュベルク・オンラインストア

インソール:レーブ(Rêve Inc.)〜株式会社レーブ〜

アップオイル:イナーメ・スポーツアロマ ~ アスリートをサポート

回復食 :WAY TO GO 〜ORANGE ROAD〜 ハイ・プロテインクッキー | 前田製菓

ドリンク・プロテインACTIVIKEリカバリープロテイン | ACTIVIKE(アクティバイク)

ボディケア:習志野駅 徒歩2分 - 習志野駅 IGAスポーツ整骨院


[コース]
今回のコースは共に左周り?右回り?正回り?逆回り?
どっちがホームストレート、バックストレート?
どちらも登りスタートなので混乱する。
心臓破りは1つしかないので、心臓破り下りか登りかが一番わかりやすい。

今回2日間とも心臓破り下りだ。

 

[ウェア]
SUNVOLT新作シームレスレーシングセパレートワンピース

sunvolt.co.jp


よりエアロ、メッシュ生地になったワンピース
前面や肩・パンツ部分のバタつきが更になくなり早くなった。
初めは同じMサイズなのでキツいと思ったが(太った?いやいや育ったと思いたい)、一度選択したらキツさはなくなった。
柔軟性が高まりフィット感がよい状態になりスピードレースには最強の武器になる。
こいつは凄いぞ


[準備]
羊羹x2個
黒糖わらびx2個
ジェルフラスコx1(ジェル3個入り)
グランフォンドウォーターx2個
スピードウォーターx2個

午後スタートで150km長丁場、更に明日は午前中に60km走るのでそこまで考えて補給しないとならない。

 

[天気]

平均17.5 晴れ
走りやすい自転車日和

 

・第57回JBCF東日本ロードクラシックDay1 JPT 6㎞×25周回

[イナーメ参加メンバー]
101塩澤 魁
102北野 普識
103高杉 知彰
104加藤 辰之介
105比護 任 
106松井 大悟
107島野 翔太
108吉田 壮良

小出と吉田入れ替わり。
一人一人話を聞くと、松井・高杉・島野・加藤4人も逃げたいとのこと。
逃げてくれないと後手になるので、うれしいやる気。10人以上いたら自分もブリッジすると伝えレースに臨んだ。

[Photo by 三井至Facebook]

総合10位で呼ばれて前へ
スタートラインの幅が狭いので、純粋に前はありがたい。
半周以上パレードで進み、駐車場横の登りよりリアルスタート
初めは前の利を生かして反応していく。
作戦通り高杉、島野両名がアタック合戦に参加
しかし、残念ながらイナーメ入れず7名の逃げが形成

 

[Photo by 三井至Facebook]

まだ序盤、これはあかん!と吉田を引き連れ先頭に出る。
危機を察知したシエルブルー鹿屋2名が先頭を引いている、その後ろはブリヂストンが5人以上固めて逃げを確定させたい感じ。
「イナーメも先頭交代入る」
そう伝え吉田とコントロールに参加する。弱虫ペダルも1人入ってくれた。
監督からタイム差37秒を教わる。まだ振り出しに戻せる距離だ。
5人で回し、吉田に多く引いて貰う。
まだJPT初年度の20歳だ、西日本クラシックからスポンジのように水をえた魚だった(意味不明)
走り方、スキル、などすぐに吸収し実践していく素直さ。本当に武器だと思う。これが若さか…。

 

JPTで「後方にしかいられないくて面白くない」、「引きずられるだけでレースに参加できない」と言って辞めていった人を多く見送ってきた。
それは一部事実であるが、一方で己でそこを居場所にしているだけだなのだ。
新規参入者にはそんな固定観念に陥って走ってほしくない。
いま間違いなく吉田は誰のレポートにも書かれないかもしれないがレースを作っている!

 

しかし、逃げ7対追走5で詰められるとは思っていない。
詰められそうなタイム差を開かせないことで、ブリッジの動きの呼び水になればよい。
他のチームメイトも上がってきて欲しいが、やれるメンバーでやらねば間に合わなくなる。

すると、半周ほどコントロールして駐車場坂へ入ってく。
吉田が先頭の時に入部選手(シマノ)がアタック
「追わなくていい!ペースで引けばいい」と伝える。
単騎では厳しいし、入部選手なら追い付きかねないが脚は間違いなく使うだろう。
しかし、シエルブルー鹿屋の選手は我慢できずブリッジへ行ってしまう…これも若さか。
それを追って複数チームがブリッジが掛けたので、流石にこれにはついていく。
吉田は引いてたぶん苦しんだが何とか耐えてくれた。

 

この後、このブリッジは失敗したが集団は活性化
比護も追走アタックを仕掛け、その動きを誘発した。
その流れの中で加藤が動きにのり、6名の追走集団を形成。それを見届けて自分は下がった。
この動きは功を奏し、10周目に加藤が逃げに合流を果たした。

 [Photo by 三井至Facebook]

11名の先頭集団に再構築される。

ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、細川健太(弱虫ペダルサイクリングチーム)、渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)、香山飛龍(シマノレーシング)、松田祥位、兒島直樹(以上TEAM BRIDGESTONE Cycling)、畑中勇介(KINAN Racing Team)。
内田宇海(弱虫ペダル)、佐藤健愛三工業レーシングチーム)、入部正太朗(シマノレーシング)、山本元喜(KINAN Racing Team)、小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)、加藤辰之介(イナーメ信濃山形)。

 

集団はここで落ち着き、中盤から終盤まで比護が前に入って守ってくれる安心感
イナーメチームで固まり、愛三、キナン、BS、シマノ、マト、イナーメの位置をとる。
今回比護が自分の捨て身のアシストで下りで前にいく、駐車場の登りもバチバチ前に行ってくれてる。
さながら肉弾列車で誰も弾けない、なんと心強いことか。

比護、自分で前を固定し松井、高杉、島野、吉田で後を固めた。

[Photo by Facebook 高杉 知彰]


そんなか終盤を見据え、愛三がコツコツとタイム差を詰めていく、
18周目にタイム1分となり宙ぶらりんしていた追走を吸収、調整に入り少し緩む。

逃げ集団からポロポロ選手が落ちてくるようになり、タイム差は分かるが状況は分からず。
加藤が落ちてこないので、奮戦しているのはわかる。

 

20周で残り5周になると、BSコントロールに移り9分台から8分台のラップタイムに縮まりペースが上がる。
集団がずっと一列棒状となり、遂に最終周に入った心臓破り下り前に疲労困憊が見て取れる加藤が吸収された。
「加藤!よくやった!」思わず叫ぶ
「あとはお願いしますっ!!」を振り絞った声に「応!」と答える。

振り絞る走りと声に鼓舞される。

[Photo by Facebook 高杉 知彰]


翔太に守ってもらいつつ、最後は高杉さんと坂かち上げに耐えスプリント
最後の勝負は駐車場坂の3分登り、しかしそれに至る前の下りで位置取りが悪かった。
先頭でトマ・ルバ・孫崎大樹選手(キナン)、フランシスコ・マンセボ・ペレス(マト)選手のアタックしているのが見えるが、追うには大量の千切れ選手を捌かねばならず出遅れた!

なんとか愛三やBS、シマノ誰もあきらめていたないお陰で数珠つなぎで繋がり頂上まで持った。
3名先行、6人ほど数秒差で追っている、連なるように第三集団の先頭付近に高杉さんが先行している、自分が集団最後尾
下り中に前がけん制して合流、トレインもなく入り乱れてカオス
そんな中、追い付き様に500mからスプリント開始!そしたらちょうど高杉さんのスプリントで左に出たラインと絡んでしまい大失敗。
声かけあう余裕がある場面じゃなかったのあって、やらかした。
お互いコケはしなかったが微妙なスプリントになってしまい北野13位でした、高杉24位でした。

 

序盤逃げられず、先頭交代に入ららねばならず無駄足
最後の高杉さんとのスプリント連携が出来ず、お互い絡んで順位を下げてしまった反省点
チームメイトが効果的に動いてくれたのに、最後に自分のコミュニケーション不足で失敗してしまい高杉さんに皆にも申し訳なかった。
この場でも謝らないといけない。

 

しかし、終わってみるとブリッジして最後まで逃げた加藤が敢闘賞!

[Photo by Facebook 高杉 知彰]


あれだけ仕事した吉田もこの長丁場を完走し、生まれたての小鹿だがすばらしかった。
イナーメは全員も完走し、本当にチームの質が上がっているように思う。

塩澤に至っては、変速トラブル・パンクして尚完走したのだから化け物である。

 

自分は今日の結果で総合14位へ陥落、総合を守るのはなんと難しいことか。
総合一桁の選手は常にシングルリザルトを残し、チーム力・個人の能力すべてが高い。
いままで見上げるだけだったが、今となってその実力・完成度を実感する。
しっかりアクティバイクリカバリーで回復させ、翌Day2でシングルを取りたい。