ユキのアタッカーズハイ!!

イナーメ信濃山形に所属する北野普識のブログです。

福島復興サイクルロードレースシリーズ2023 ツールドかつらお Aクラス総合優勝レポート

本州最長ロードレース、200kmを超える「ツール・ド・ふくしま」
2023年9月9日(土)・10日(日)開催予定
このチケットが今回の「ツール・ド・かつらお」総合優勝者のチームに送られると聞いて急遽参戦
葛尾村がツールドふくしまのゴール地点でもある。

tour-de-fukushima.jp

 

[機材/サポート]

フレーム:SPECIALIZED S-WORKS TARMAC SL7 DI2

52サイズ/カーボン/カラーランシルバーグリーン

ホイール:ROVAL RAPIDE CLX I

タイヤ :MICHELIN POWER CUP CL, 700x25mm/ 使用気圧5.6bar

ホイール:ROVAL RAPIDE CLX I

タイヤ :MICHELIN POWER CUP CL, 700x25mm/ 使用気圧5.6bar

ウェア :オーダーサイクルジャージ サンボルト

ソックス:R×L(アールエル)公式サイト | 靴下の製造と販売はR×L(アールエル)

シューズ:LAKE Road Shoes - キルシュベルク・オンラインストア

インソール:レーブ(Rêve Inc.)〜株式会社レーブ〜

アップオイル:イナーメ・スポーツアロマ ~ アスリートをサポート

回復食 :WAY TO GO 〜ORANGE ROAD〜 ハイ・プロテインクッキー | 前田製菓

ドリンク・プロテインACTIVIKEリカバリープロテイン | ACTIVIKE(アクティバイク)

ボディケア:習志野駅 徒歩2分 - 習志野駅 IGAスポーツ整骨院

 

[準備編]
 先週の西日本クラシック150kmの疲れが取れず、月曜・金曜日にIGAスポーツ整骨院でケアしてもらう。
流石に毎週レースなので、このレースには調整せず普通に練習して疲れを抜かず(抜ききれず…)参加

 

葛尾村を中心に回りまわる「ツール・ド・かつらお」は、公道レースにして屈指の難コースだ。
1時間で600mは登れるので、実際ヒルクライムイベントに近い。
そんなコースを2日間で3レース走る。

種目1:11㎞コースタイムトライアル(左回り)=11km 200m up
種目2:11kmレース3周(右回り)=33km 600m up
種目3:28kmコース2周     =56km 1200m up

前回・前々回大会はコロナ禍でレースがなかったため、大盛況だったが今回は少し寂しいエントリー状況。
しかし、粒ぞろいで未来のツヨツヨ選手たちが集まっていた。

 

[ライバルたち/敬称略]
菅野 蒼羅/日本大学
穴澤桜晴/取手第一高校
佐藤 愛将/学法石川高等学校
松島 寿樹/OTR
香野 祐一
幕田 亮/TeamWangun
金子 大介/Team ネコちゃん
伊藤 洋平/ヶ岳ジャージ
三宅 太生/AVENTURA
長谷川 大/イナーメ信濃山形

etc

 

東北自動車道からアクセス、郡山JCTから葛尾へ向かう風景は遅い春が始まったばかりで美しい。

 

[第一ステージ]種目2:11kmレース3周(右回り)=総距離33km/獲得標高600m

 

TTが先だと思っていたから、RRが先ということにシクロクロスマスターズチャンプの生田目さんのご指摘で気づく。
15分前に準備してギリギリスタートに間に合った。

 

この11kmコースはスタートからピークまでは群馬の心臓破りのようなアップダウン、下りは道幅の広いS字コーナーが続く。
それが終われば、緩斜面でスタート地点へ戻るコース。

金子大介選手、通称ネコちゃんや、走る解説者の相原晴一郎氏いわく菅野蒼羅選手(日本大学)が強いと解説あり
そのあたりの選手に注意して、チームメイトの長谷川大くんと連携して1ステージは取りたいところ。

 

ローリングはゆっくりスタート
特に血気盛んな選手もおらず自分が先頭でスタート
バイクが離れても誰も動かないので、ペースアップしておく。
距離は短いから楽していても仕方なし

金子選手が笑いながら付いてきて、ペースを維持してくれる。
一列棒状になりながらアップダウンを終え、下りに。
道幅も広く、菅野選手や長谷川君が先頭に出たのでその後ろに入る。

 

ストレートで72km/hにまで出る。ブラインドの左コーナーで前の二人がブレーキをミスり曲がり切れずコースアウト


釣られる様に7人ほどがコースアウトしていった。
自分は前2人がいなくなり先頭に。
28Cのチューブレス、ディスクブレーキのため曲がり切れないような恐怖心もなく、危なげなくイン側を抜けて落車に巻き込まれることもなかった。

後ろを確認するともう復帰は厳しそう。。。
香野祐一選手、穴澤桜晴選手(取手第一高校)らが追い付いてきて、これはアカンね…とレース再開。
既にレースは8人ぐらいに絞られてしまった。

まだ1周である!

[Photo by 井上和隆]


緩斜面に入り、ペースを上げる。
金子選手がすかさずチェックしてくる。
坪井・穴澤選手(取手第一高校)や佐藤愛将選手(学法石川高等学校)、香野選手などと交代しながら登る。
向かい風の緩斜面でなかなか皆辛そう。
ところどころペース上げ下げをして皆の様子を見ながらクリア、2周目に入る。

[Photo by 井上和隆]


心臓破りのようなアップダウンをペースアップすると残るは6人くらい。
下りで香野選手が先行したので、周りの選手に任せる。
ブリッジしてより苦しいものにしようかと画策して、実行。

2周目の緩斜面終了時には金子選手、穴澤選手(取手第一高校)、佐藤選手(学法石川高等学校)に絞られた。
ネコちゃんが不気味な動き、JCLのステージをとって男だ、スプリントは一番強そう。

[Photo by 井上和隆]


3周目最終周に入った、再度アップダウンでペースを上げる。
これについてきたのは金子大手、振り切るべく踏み続けるがピークまで離せず。
下りも引いて最後の緩斜面へ

そこで「自分オープン参加なんで順位つかないんですよ」まさかのカミングアウト
ここで言う?笑

とりま、総合争いはタイム差なので、緩斜面は普通に頑張りゴール
譲ってくれてホッとする。いい男やね。

[Photo by 井上和隆]




その後、すぐにタイムトライアル


[第2ステージ]種目1:11㎞コースタイムトライアル(左回り)

総距離11km/獲得標高200m


普通にTTヘルメット、シューズカバー、セパレートワンピ、GIANT TRINITY、ディスクホイールで機材本気モード

[Photo by 井上和隆]


5位 17:23 平均280w だいぶ悪い数字でゴール

しかしポジションはまだまだ未完成で数年ぶり乗ると全然だめ、疲れもありこの3ステージ出せるパワーは低かった。
TTポジションでパワー出せない、今年はTTバイク乗る機会がもう少しあるので、煮詰めていきたいところ。

 

1位は菅野選手(日本大学)、ノーマルバイクで15分58秒av41.32km/hをたたき出し優勝。
前評判通りの走り、1ステージで落車リタイアが悔やまれる。
総合は3位の穴澤選手(取手第一高校)に17秒ほど詰められたが、第一ステージの1分差貯金があり総合1位で1日目終了。

 


夜は「イイトコ」に

iitoko.or.jp

趣味複合施設イイトコ (@iitoko_or_jp) / Twitter
LinkTOHOKUさんが作った趣味の家
男の子にはたまらない!!
素泊まり5,000円から、施設利用料別
人数集めて貸し切り合宿にしちゃうと施設使い放題でなお楽しい。


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競輪選手になったかつての練習仲間、いや今はDJ木村皆斗くんと夜はふけていった。

夜も寝る暇がないくらい遊びつくして、クイーンステージへ挑む

 

[第3ステージ]種目3:28kmコース2周

総距離56km/獲得標高1200m


眠いの寒いのでスタート前30分に会場到着。
パレードで下り中にGarminのラップが1秒刻みにオートラップが始まるバグ、ぴこんぴこん煩いので黙らせようとするが上手くいかずレース中ずっと煩かった。
驚異のレース後、ラップ数356を記録していた。
そんなことに悩まされつつ、リアルスタート

[Photo by 井上和隆]

チームメイトの本日合流、遠藤裕太くん、昨日落車した長谷川大くんがガンガン最初から上げて坂を登ってくれる。

 

11km地点、初めの登りピーク前に遠藤君が単独先行したのでブリッジ。
ほぼ皆ついてきた、その後踏みやめると三宅太生選手(AVENTURA)ら3人ほど抜け出した。
その後、三宅選手単独になったところで、長谷川君が単独追走。イナーメから一人逃げに入れられていい戦局となった。

 

14km地点の「かららおKOM」へ2人逃げ、集団となるがKOM前に集団が分裂、伊藤洋平選手(ヶ岳ジャージ)、松島寿樹選手(OTR)や幕田亮選手(TeamWangun)たちが前に行く。
自分は待って待ってブリッジ。
この動きに反応してきたのは菅野選手(日本大学)、穴澤選手(取手第一高校)、金子大介選手たち
この段階で集団は前2人、追走7~8名になっていた。遠藤くんと一緒に抑えめで先頭を引く。

 

勝負どころの「もりもりランド」2.79 km/216m UP/平均7.6%勾配に突入する。
すると、菅野選手(日本大学)がペースアップ。
ガツガツしたアタックではないので「マーク、マーク」というが誰も追わないので自分で行く。
しかし、全然段々ついていけずへこたれる。こんなはずでは。。。周りに任せて防衛戦へシフト、今日は俺の日ではないと悟る。

[Photo by 井上和隆]


伊藤洋平選手(ヶ岳ジャージ)が一人追っていった。
段々離れていく菅野選手、伊藤選手を見ながら、もりもりランド頂上キャンプ場あたりで逃げ2人が見えてくる。
ピーク前で菅野選手が追いつき、二人を引き千切っていった。伊藤選手は逃げ2人に追いつく。

[Photo by 井上和隆]

 

ピークを越えて、菅野選手は見えず、逃げていた前2人+1人は見えているけど追い付かず下りへ入った。
松島寿樹選手(OTR)と2人だけになった。くねくねのもりもりランドを降りる。
かつらおラスト4kmは広い県道に出る。その段階で穴澤選手、金子選手が追い付いてきた。
4人で前を追い、緩斜面の下りで前3人を吸収した。
残っているのはイナーメ北野、長谷川。穴澤、金子、伊藤、松島、三宅選手の計7人
逃げているのはただ一人、菅野選手のみ。

しかし、登りに入るとバイクからタイム差50秒といわれる。
追うしかないが、正直今日の自分のコンディションでは厳しいと思っていた。

 

そこからは長谷川君と自分でもガンガン引く、穴澤、伊藤、松島選手も積極的に入ってくれてペースは緩まない。平地は金子選手も落とさず引いてくれるあたりよく分かっている。さすがに坂のピークになるにつれ皆の疲れが見えるので、ピークは自分が固定で引く。かつらおKOM前までで30秒まで詰めたらしい。
しかし、もりもりランドまで追い付かず万事休す。

 

もりもりランドは全開走をしようかと思っていたが、そんな調子ではなかったので再度防衛戦に徹した。
長谷川君と伊藤選手が先行し松島選手・金子選手と仲良く登る。
ここまで食いついていた三宅選手や穴澤選手が遂に脱落した。
三宅選手は序盤から逃げて一番脚を使っているのによく耐えて素晴らしい走りだった。
穴澤選手は全身を使った粗削りな走りだが、根性と若さが溢れてて高校生としてあっぱれ。
未来が楽しみの選手だ。みんな覚えておいてください。

 

2回目もりもりランドをクリアして、菅野選手1人逃げ、長谷川・伊藤選手2名が数秒先行、北野・金子・伊藤選手で追う。伊藤選手は大通りに出るところで足が止まったのでパス、足が攣ったらしい。登り積極的で大変強かった。
北野、長谷川、金子、松島選手の4人となる。

金子選手は言わずもがな、松島選手は長身でありながらペダリングも綺麗で老練な走り、下りも登りも一番無駄がない。

この二人と勝負となった!

長谷川君が残り2~3km地点でアタック、まあ2人とも自分をみてお見合い。
それは決まるやつ~
申し訳ありませんが付き位置に徹し、残り2kmで金子選手がアタック、伊藤選手を追わせて疲れが見えたところで単独ブリッジ
すんませんすんません
金子選手へ追い付こうとすると、残り1kmからスプリントを開始したので付き位置
すんませんすんません
長谷川君が4秒差で逃げ切ったのを見届け、金子選手を差して3位入賞
すんませんすんません

これでもかってくらいチーム戦をしてしまった。

[Photo by 井上和隆]

優勝日大菅野選手、2位長谷川君、3位北野
菅野選手・長谷川君は1日目落車して総合にはいないので、私が総合優勝となった。
菅野君の強さ際立つレースだった、彼は間違いなく日本トップ選手になるだろう(既になっている)

ゴール後、長谷川君から「北野さんなら後ろは取ってくれると思ってたので思いっきりいけました」とのこと。ロードレースでチームメイトの心の支えになれたので良しとしよう。

 

終わった後は、葛尾村ジンギスカン・カレー・エビ※が無料で振舞われる。

すぐにお昼としていただき大変満足度の高い大会だった。

※国内最大のエビ養殖場があるのだ!www.minyu-net.com

 

[Photo by 井上和隆]

福島の大会はいつ来ても、ホスピタリティが高く満足度が高い。

是非皆様も足を伸ばして参加してみてきてほしい。

 

では、ツール・ド・ふくしまでお会いしましょう。

こっちは完璧に調整して挑みたいところ。

 

まずは次週、東日本クラシックである。