2023年 第57回JBCF東日本ロードクラシックDay2 JPT60km インサイドレポート
・第57回JBCF東日本ロードクラシックDay2
昨年の東日本も同じような日程だった。
土曜150km雨レースで17時終了、日曜午前中60kmショートレース。
雨で冷えたなかレース後に移動して食事・遠くの宿に移動して片付けなどしていたら時間がなく全然回復できなかった。
そのせいで、翌日の60kmレースで真逆のハンガーノックになるとう初めてのほろ苦い経験をした。
スタッフがいるプロチームじゃないから仕方ないが、前日の過ごし方はストレスなく、リラックスしてゆっくり過ごすことは本当に大事である。
その反省から、コースから近くて夕食・朝食付きの温泉宿を早めに取っておいた。
レースが終わった段階で、次のレースは始まっている。
そこの夕飯はご飯のお供がたくさん!
食事中に布団もひいてくれて、洗濯までしてくれて至れり尽くせり。
ふわふわ布団で8時間以上の睡眠をとった。
朝は雨の滴る赤谷湖を眺めながら朝風呂をいただく。
身体が回復していくのを感じる
[宿:猿ヶ京温泉 小野屋八景苑 ]
夕食・朝食大満足、足も気力も大回復
この過ごし方はレベルの高いレースでは守っていきたい。
次回も是非泊まりたいところ。
吉田は昨日の活躍と疲れで脚が痛くて眠れなかったらしい笑
[機材/サポート]
フレーム:SPECIALIZED S-WORKS TARMAC SL7 DI2
52サイズ/カーボン/カラーランシルバーグリーン
ホイール:SHIMANO DURA-ACE R9270 C36
タイヤ :MICHELIN POWER CUP TLR, 700x28mm/ 使用気圧4.8bar
ウェア :オーダーサイクルジャージ サンボルト
ソックス:R×L(アールエル)公式サイト | 靴下の製造と販売はR×L(アールエル)
シューズ:LAKE Road Shoes - キルシュベルク・オンラインストア
インソール:レーブ(Rêve Inc.)〜株式会社レーブ〜
アップオイル:イナーメ・スポーツアロマ ~ アスリートをサポート
回復食 :WAY TO GO 〜ORANGE ROAD〜 ハイ・プロテインクッキー | 前田製菓
ドリンク・プロテイン:ACTIVIKEリカバリープロテイン | ACTIVIKE(アクティバイク)
ボディケア:習志野駅 徒歩2分 - 習志野駅 IGAスポーツ整骨院
[コース]
JPT 6㎞×10周回=60km
昨日でだいぶ慣れた心臓破り下りだ。短い分暴力的ペースになりがち。
[参加メンバー]
101塩澤 魁
102北野 普識
103高杉 知彰
104加藤 辰之介
105本田 竜介
106安立 和貴
107比護 任
108RAMSUBOSAMU Zebulon ラムスボーサム ゼブロン
花粉で調子の悪い島野が変更希望、それに伴い比護in。
比護は昨日走り切ったのに消耗しきっておらず、前を走ることで新たな視点を得て頼もしい。
[作戦]
雨上がりの路面のため、リスキーで集団のスピードが上がりきらず逃げ切りも想定できる。
昨日と変わらず、逃げに載せ後手は踏まないことをチームで確認。
だが一方でショートレースのためスプリントも想定される。
最後は自分で行くと考えていた。
昨日の反省は最終周の坂に入る前の位置取りが悪かったこと、そこを改善すればスプリントチャンスがあると思っていた。
[レースレポート]
前レースが想定時間を超過したため、10分ほどディレイしてスタート。
総合14位に落としたので、久しぶりに集団スタート
伊藤舜紀(シエルブルー鹿屋)とお互い長く続けてるなと話し込んだ。
[Photo by Facebook 三井 至]
パレードが終わるとリーダージャージの岡本隼選手(愛三工業)が積極的に飛び出している。
短い分、ガンガンいくつもりかリーダーが積極的でどう動くか悩むところ。
昨日は入部選手(シマノ)が動き回って消耗していたところを見ていただけに、愛三・BSの選手が大量に逃げに乗り、逃げ切り容認がない限りどちらかのトレインが潰すだろうと静観。
雨が降り出すと共に、12名ほどの逃げになった。
メンバーは、橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
岡本隼、鈴木譲(以上愛三工業レーシングチーム)、ホセ・ビセンテ・トリビオ、フランシスコ・マンセボ、小森亮平(以上マトリックスパワータグ)
石原悠希、横山航太、天野壮悠(以上シマノレーシング)
新城雄大、孫崎大樹、山本元喜(以上KINAN Racing Team)敬称略
イナーメは入れなかったが、またしても加藤がそれに気づき単独で追走に出てくれた。
序盤からすぐ逃げれない課題はあるが、例え行けなくても後追いできるこの心の強さは本当に助かる。
[Photo by Facebook 高杉 知彰]
その走りを無駄にしないためにも、私を守って比護、塩澤が前に出てくれる。
昨日のメカトラが悔やまれる塩澤とエネルギー満タンの比護のトレインは完ぺきだった。
来るものを許さず、BS、愛三、キナン、シマノの後ろをマトリックスと取り合ってくれる。
こんなに楽に走れたことはない。
[Photo by Facebook 三井 至]
BSトレインが本気で動き出すと加藤の単独追足も途中で潰える。吸収されたときに加藤をねぎらうと「すみません!」と言って切れていった。昨日も逃げて敢闘賞の走りをして今日である。
大仕事であった。
順調にBSトレインが完璧な快速特急を作り、48km残り2周で全ての逃げを吸収する。
そこからはトレイン争い、BS、愛三、キナン、シマノが主導権争いとなる。
石原、孫崎選手は逃げていていながらスプリントトレインに参加していて自脚の強さはどうなっているだ!
比護が役目を終え、塩澤に限界まで守ってもらい坂に入ると自分で位置取りをする。ここまで守ってもらい足はフレッシュだ。
[Photo by Facebook 高杉 知彰]
混戦で迎えた最終周、最後の登りはけん制でそこまで上がり切ることはなく15番手前後でクリアした。
下りは混沌を極める。コース右端の最短ラインをBSと愛三トレインで争っている。
このラインは無理だ、激しい取り合いで前輪が刈り取られそうになる。空いてるラインを探し、真ん中へ移動する。
そのタイミングで中井選手、入部選手のシマノトレインが大外から上がってきた!!
「GO!!」入部選手の号令が真横で聞こえる、まだゴールまで500m以上ある。
右ラインはBSと愛三で埋まっている。
何も迷うことはなかった。このトレインに飛び乗るため全力スプリントを駆ける。1回目の撃鉄を入れ1100wで食らいつく
中井選手のリードアウトに対応できたのは指令した入部選手のみ、自分がその後ろに入り好位を得た。
ここから道が開けゴールまで300mの登り!右端で先行していたBS・愛三ラインが横風の影響、選手同士の接触も合わさり失速する。
大外は彼らが風除けとなる!
中井選手は大外からスピードを載せて全員をぶち抜き先頭に躍り出た!!
入部選手の腰を上げるタイミングで私も踏み始める。
詰める、詰めろ、詰まれ、届け!
[Photo by Facebook 三井 至]
全力で2回目の撃鉄を入れて踏み抜いた。
ゴールした瞬間思ったのは届かなかった思いだけだった。
入部選手が手を上げ優勝、中井選手にも届かなかったのは分かった。
酸欠の頭に空気が回るのに時間がかかった。会場では2位とアナウンスされていて遠い出来事のように聞こえていた。
応援してくた人たちが「入賞だよ!入賞!」と言ってくれてやっと意味が分かった
チームメイトも喜びを分かち合ってます。 pic.twitter.com/IbNhu0o7Rg
— ざっきー/The Key<アクロバティックな巫女> (@Photo_The_Key) 2023年5月5日
はやくチームメイトの皆に伝えたかった。
[Photo by Facebook Masao Sida 様]
イナーメの門を叩きJPTに挑戦したのが24歳、いつの間にか34歳になっていた。
会う皆が祝福してくる。続けていてこれがなんともうれしかった。
諦めなくてよかった。
応援して、支えてくれたみんなのお陰でゆっくりだけこの年まで成長し続けて入着までこれた。
まだ天才でない者にとっては、成し遂げたといってもいいのではないだろうか。
イナーメ信濃山形、中畑夫妻、チームメイトのみんな、先輩や後輩、一緒に切磋琢磨した仲間、応援してくれた、見てきてくれたみんな。
私は幸せな自転車競技を出来ていたから続けられてきたんだ。
多幸感溢れる時間だった。
[Photo by Facebook 高杉 知彰]
[Photo by Facebook 三井 至]
始めてJPTで表彰台にたち、緊張した。
凄い選手たちに囲まれ落ち着かない。
でも、もう少し上を目指して頑張りたい。
またこの幸福感を味わいたいから。
以上を持って前半戦終了!
鹿児島から全力で挑んできただけに疲れた。
5月は一度負荷を落として回復し、じっくり6月に向け上げていきたい。
今年の目標はシングルリザルトだっただけに、既に達成してしまった。
上方修正して更に上を目指したい。
それにはまずはGW合宿
自転車競技元日本代表&オリンピアン夫婦の運営するペンション、「シーナックキャビン」で合宿。
風光明媚なコース、厳しい練習コース、美味しい所まで案内して写真まで頂き充実の日々
八ヶ岳に自転車で行くなら是非宿泊してみてください😉