ユキのアタッカーズハイ!!

イナーメ信濃山形に所属する北野普識のブログです。

ウィンターサイクルマラソンinそでがうら ウルトラマラソン150kmの部 インサイドレポート

大会名:ウィンターサイクルマラソンinそでがうら
クラス:ウルトラマラソン150kmの部

 

・近況報告
ツール・ド・おきなわ後、目的を果たせず週末ライダーとなる。

その間の走行回数は以下の4回
①ツール・ド・ひたちなか 優勝 (200km?)
②セオフェス 4時間ED 5位、ロードレース7位(210km?)
③TCF エンデューロ チーム4位(50km?)
④ふじのくにカップ TTT2位、ロードレース優勝(50km?)

レースが練習ですを体現する体たらく。
つまるところ沖縄後、1ヶ月の走行距離500km未満…
さらに忘年会の嵐が吹き荒れたせいで、暴飲暴食の暴竜と化し、結果体重は未だ見ぬ66 kgへ突入!

そんな怠惰な日々を送っていると、とある夜に訪れる人影あり…
そこから話を始めよう。

 

・大会前日
 寒威がさせるのは忍びないと我が家に迎え入れた。
 暖を取る為の燃やす松竹梅がなかったので、船橋温泉へ連れて参じる。
また栗御飯もなかったので、香辛料を味噌とし、かけた御飯でもてなした。
 嫌な顔せず、頂いてくれる高僧に秘蔵の伊太利亜産葡萄酒で寒郷の侘しさを誤魔化した。
 私の創作力だとこの程度だが、教養ある皆さんは何となく行間を感じ取ってほしい。
つまり、いざ袖ヶ浦

朝4時半に起き、湘南しくろなるものに旅立つ高僧を見送る。
はて、この高僧は誰だったか?
そうライトウェイ、Feltカタログのモデルであった。

5時過ぎに私も出発し、昨日我が家同様忘年会だったらしいFITSみっつまんぐろーぶこと光山氏を迎えに千葉蘇我サガへ
7時過ぎに会場入り、寒いので車の中で準備

 

・アロマ:イナーメアップオイル
今年も年がら年中、熱いも寒いも雨の日も風の日も、大変お世話になったイナーメオイル
今日も10℃以下の寒さなので「Very Hot!!」をチョイス
更に「Breath」で気管を広げより息を吸えるようにする。

上から「Body Butter」で完全防寒。

www.igname.net

Body Butter 〜 Winter 〜 ボディーバター

 

・サプリ:ニッスイ スポーツEPA
飲酒明けは脱水がちになるので、コンディショニングを良くするために朝晩欠かさず摂取。
 血液サラサラにしてもらい、血中アルコール濃度を下げてもらおう。
また酸素を一杯筋肉に供給するのに役立つでしょう。

Sports EPA | B's supply

ニッスイ | SPORTS EPA

 

・補給食:アスリチューン
今回の大会スポンサーでもある、株式会社隼様のポケットエナジー白と黒を20km毎に取る計画
150kmなので7個ほど準備、ちゅるんと入るので

腹持ちの為、少々の固形物2個も準備。
 水分は粉飴と経口補水液を割った700mlボトル、ただの水700mlボトルで補給は準備万端。

ATHLETUNE OFFICIAL WEB SITE | 運動前と運動後、身体が欲しい成分は違う新しいスポーツエナジージェル
3時間ED:ポケットエナジー白オレンジ味5個
2時間ED:ポケットエナジー黒グレープ味3個
http://www.hayato-jp.net/

 

・作戦
練習絶無のため、動いたら即死するは確実…入賞出来れば御の字やで
そのため、今回は溜めて溜めて最後までしぶとく生き残る「いのちをだいじに」で行く心持。

 

ウルトラマラソン150kmの部 スタート
みっちーさんと遊んでいる間にスタート時間が迫ってきたのでコースイン。
エンデューロの基本、最後尾でゆっくり準備体操をしているとスタートの号令
ローリング中に一緒に走る人達を見渡しながら集団先頭へ
この儀式なく、本気で走り出すとライバルばかり見てしまい、様々な人々が一緒に走っていることを忘れてしまう。
自戒もこめ、それでいてこのローリングの緩やかな時間は好きなのだ。

緩やかなペースでパレードランを終え、2周目に入りリアルスタート。
今回は主催のマトリックス以外にも、明治大が大会アテンダント
気づいたらゴールライン後の坂でアタックしていた。

 

(あれ、「いのちをだいじに」にだったはずでは…?)

 

しかし、流石に同じ150kmクラスのSHIDO中尾店長さんが潰しに来て吸収…
自分が動いた後に100kmサイクルセンチュリーマラソン組が活性化して動いている。
その動きに乗じ、2個目の登りで2人先行しだした。
距離を測り急かさずブリッジ!
追い付き様に先頭に出て向かい風をガン引き、そこに後ろから2人ぐらい合流。
更にガン引きしていと逃げ成立!

 

逃げたいならアタックしたあとも3分~5分走くらいのペースで走り続ける必要がある。
ただ集団から飛び出すだけで逃げを作れない選手は飛び出したあとのペースが足りていない。

 

15分ほどは逃げ全員、本気で践み集団を引き離していく、さあこれで逃げ成立だ!
リアルスタートアタックに乗ってきたイカれた逃げ仲間を紹介するぜ!
Team Oltre/北野ことワシ
VC Fukuoka?のはず、でもジャージが違って気づかなかった簑原大介選手
バイクナビ主催大会でよくご一緒するMKⅲチームの東智博選手
SOUCEのタイムトライアルスペシャリスト、有益伸一選手
そして内房レーシングの方
以上5名、私以外皆100kmクラスなのも相まって良いメンバーである。(しめしめ…)

 

引きが強いのは簑原選手、次いで自分が並んで2人で逃げのエンジンとなり長く引く。
内房の方はチーム参加なんだかんだで牽かずにすぐ交代してしまう。
まあでも邪魔するわけではなかったし、クラスも違うので気にせず行く。
追走集団も段々見えなくなってきたところで「集団ラップしましょう!」と声をかける。
何人か頷き返してくれて、ひたすらにローテーションを回した。

 

無言の協調体制、しかし、きついながらも何か通じ合っているような連帯感

 

45分経過、有益さんも東選手も辛そうな時があるが決してローテを飛ばさず引いてくれる。
折角ここまで逃げたのだからラップしたい…集団も見えなくなって長いがタイム差など情報は一切ない。
一時間経過し、苦しいけどここまできたらラップしなきゃ帰れない心持ち
一時間20分が過ぎると今まで見えなかった集団が突然追い付いてきて吸収される…

ええぇ・・
なになに?仁義なきマトリックス明治大学が追ってきたらしい?
FA○K!

 

結果、1時間20分50kmのエスケープとなった。


集団をラップ出来ず、招待主催選手らが追ったらしくメイン集団も疲れていないだろうからただただ我々が疲れただけ…
「捕まった~終った~」
嘆かないとやってられない、脚も使っちゃったし本日閉店のお知らせ

とか言っていると、追い付き様にInnocent柴田選手とTeam SHIDO中尾店長さんがカウンターアタック
 一応反応しておくけど、自分が追い付いたらペース緩めたので集団に吸収されサイクリングモードへ。
 助かった!

 

50km共に逃げた仲間達と労い分かち合う。
集団にはフィッツみっちーさんもおり、一安心!
しかし、60-70kmのペースアップで中切れを起こし私に埋めさせて千切れていった…
みっちーーー!(涙)
中切れは万死にうんちゃらかんちゃらやで

 

それ以外にも中切れを利用したちょっとした攻防があり、いつの間にか150km組は以下の5人に絞られていた。

 

強い店長の常連、ヘルオブマリアナでも日本人1位Team SHIDO 中尾峻選手
昨年度今大会優勝者にして、2週前のセオフェス4時間EDも準優勝者パインヒルズ 高橋利尚選手
今年のおきなわ140k王者!、Pedalist西山琢馬選手
今日一番強かったInnocent 柴田瑛一選手

 

この150km組はまだ続くので、人数を確認して90km地点で100kmサイクルセンチュリーマラソン組を前に出す。
するとそのわちゃわちゃしているタイミングで柴田選手が逃げ出していた。
それに6時間EDの黒澤さんもジョインして2人で行ってしまった。
100kmゴールを邪魔するのは忍びないし、100kmがゴールでペースが上がるから追いつくやろ!と追わず、様子を見るを選択。

 

100kmサイクルセンチュリーマラソンは一緒に逃げた簑原選手が勝った模様、やはりいい逃げであった。

 

100km組がいなくなったものの、柴田選手吸収されていない!マジか、強い!これはいけないと追走を開始!
すると空気を読んでか読まないでかマトリックスが先頭に出て引き始めてくれる。
いいぞ、もっとやれ(おい)
ワイの逃げといい、柴田さんの逃げといい逃げ損にするのはほんま仁義ない。
マト半端ないって 勝負している選手の逃げめっちゃ追走するもん。そんなんできひんやん普通
3周ほどで柴田さん、黒澤さんの2人逃げを吸収した。

 

そこからは5人による血で血を洗うアタック合戦!

 

やはり逃げていただけあって柴田選手が強く、アタック数が多い。
Pedalist西山選手も常に反応が速く、危険な目は潰していく。
中尾店長と高橋さんは脚を溜めているのをひしひしと感じさせる。
高橋さんに至っては辛さを前面に押し出して走っている。
でも、二人とも私のアタックには全部ついてこれるのこれはブラフではないか…?
念入りに高橋さんが中切れを演出した。
その計略に乗って一緒に遅れてみる。
その動きで柴田さんと西山さんが二人で抜け出す形になる、離れたのを見て二人が加速しだす。
静観を決め込むも、中尾店長も高橋さんも動かない。
前2人が見えなくなる手前で単独ブリッジアタック!
坂途中で追いついた自分を見て西山さんが「元気だね~」と嘯く。
しかし、おいてきた二人も程なくして追いついてくる。
やはり脚を残しているな2人とも!と確信
フランス人的走り方に苦笑が漏れる。

 

そんな削り合いは20kmほど続く、流石に皆疲労の色が濃く段々とアタック出来なくなってくる。アタックも短い。
もう残り距離も20kmを切っている。
自分的にはスプリントでもいんだけど、チャンピオンになりたいなら動かねばならない!という気概でアタックは継続する。

 

しかし、皆離れない。
アタックすればするほど持続力は落ちていく。
打ち合い削りあった脚は弛緩して長い時間踏めなくなっているのだ。
そして残り10kmを切ると、談合が始まる…

 

「あと何周何kmでしたっけ?」
柴田選手から聞かれる。
「あと10kmです!周回は分かりません」
Xplovaをみて距離は分かるが…ずれてる可能性もあり自信はない。
「あと3周のはず」
西山選手が答えてくれる。
そして残り2周後ゴールのはずです、そこを一旦のゴールとしましょうと盟約を交わす。
もし違ったらもう一回スプリントしましょう!と話し合った。
それを聞いていなかったのか、高橋さんが残り1周でがちスプリント(笑)
柴田さんが追ってくれ、ゴールラインを過ぎて追いつく。ガッツポーズもしていたような…

 

「まだゴールじゃないですよ!」

 

5人合流して仕切り直し(笑)エンデューロあるある。
マトリックス主催大会は周回掲示などは改善してほしいね。
そしてほんとの最終周は皆、牽制気味。
西山選手、柴田選手が自脚が残っている。
溜めていた中尾選手、高橋選手(先ほどの残り1周で使い切った感あり(笑))はどうでるか。

 

柴田選手が流し先行で、その後ろに西山選手、高橋選手、自分、中尾店長の順でラストストレートに入る
先駆けしたのは中尾店長!重たいギアに上げながら踏んでいく。ただギアが重すぎたようだ、柴田・西山選手が合わせて着く。
そこから柴田・西山・高橋選手が中尾店長を捲り横並びになった!
右足に力を籠め右ハンドル引き上げる!全力スプリント!しかしもう皆脚パンパンで伸びない!
なんとか右端から全員を捲り、前にいる周回遅れや他のカテゴリー選手を交わして先頭でゴールラインを抜けた!

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150kmの中で逃げて、捕まって、打ち合い、削りあい、それでも雌雄を決っすことが出来なかった。
皆ボロボロの中でスプリントを征すのはやはい最高に気持ちいい!

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勝鬨を上げながら、天を仰いだ。

 

2位柴田選手


3位西山選手

4位高橋選手

5位中尾店長

高橋さんに表彰式の写真を撮って貰い、参加した皆さんと談笑しながらレースを終えた。

表彰待ちで今年のおきなわ140km覇者の西山さんに「なんで沖縄勝てなかったの?」と聞かれたのが本日いちばんダメーを受けた
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イナーメチームメイトのケイトも午後から始まる2時間EDで女子3位入賞!
素晴らしい。
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ぐろっきーFITS光山氏を連れ、アリランラーメンを食しに行くのであった。
優勝祝いしてくれてありがとう!
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・強くなるフローチャート

乗り込み例

どれだけ乗り込めるんだろう?と挑戦してみる(ここが肝心、ここの挑戦値が低いと自分の上限が見えない)

・結果(1000km~3000km乗れました~)のジャッジをしてみる。1ヶ月何km乗りましたというやつ。

調子が上がった→継続 or 量・質を上げる方法模索→それに伴い回復方法模索
or
調子が下がった→なぜ下がった?→疲れが取れない→距離を減らす、もしくは回復方法模索

挑戦が低い場合、判断が材料が絞れず答えが鈍る。
 頑張れる人は頑張りの方向性を回復にも向ける。
 頑張れない人は頑張れる方法を探す(ご褒美とか、好きなメニューとか)

 

【使用機材】
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フレーム:BIANCHI OLTRE XR4
(52サイズ/CK16×ブラックグロッシー)

Bianchi | ROAD | OLTRE XR4

コンポ :SHIMANO DURA-ACE 9100
ハンドル:Thomson Carbon Cyclocross Bar/420mm(D130/R75mm)
ステム :Thomson x4 Elite Stem 110mm/±10°
サドル :SanMarco ASPIDE CABON FX NARROW

ホイール:Victory Bicycle Original Cabon Wheel G3 

Free Shipping WT-T038 Carbon Track Bike Frame+Fork+Seat Post+clamp+headset

ワッシャ:ナカガワサイクルワークス エンドワッシャー 刻印入り 前後セット

タイヤ :Panaracer RACE A EVO3 23C/ 使用気圧7.5bar
オイル :イナーメ・チェーンオイルスプレー
クランク:Dura-Ace FC9100(52t-36t)

シューズ:LAKE CX402 イナーメ信濃山形モデル

(LAKE Road Shoes - キルシュベルク・オンラインストア)

マウント:REC-MOUNTS(レックマウント) Type19

サプリメントニッスイ Sports EPA | B's supply

補給食:アスリチューン POCKET ENERGY (ATHLETUNE)

オイル:イナーメスポーツアロマ Rein /Very Hot!!(イナーメスポーツアロマ)

サイクルコンピューター:Xplova X5-Evo


2017年最終戦も優勝で占めることが出来ました。
競技活動を支援して頂いてサイクルヨーロッパ株式会社の伊藤マネージャー、Team Oltreのチームメイト達。
サポートして頂いたスポンサー皆様、一緒にレースを走ってくれたライバルたち。
そして応援して、そしてこのブログを読んでくれた皆様のお蔭です。
ありがとうございました。