第1回 JBCF鹿屋・肝付ロードレース インサイドレポート
第1回 JBCF鹿屋・肝付ロードレース JPTクラス
コース的に四角形、2辺は追い風アップダウン、残り2辺は爆風平坦
逃げが決まるなら坂より爆風平坦といった印象
[機材/サポート]
フレーム:SPECIALIZED S-WORKS TARMAC SL7 DI2
52サイズ/カーボン/カラーランシルバーグリーン
ホイール:SHIMANO DURA-ACE R9270 C36
タイヤ :MICHELIN POWER CUP TLR, 700x28mm/ 使用気圧4.2bar
ウェア :オーダーサイクルジャージ サンボルト
ソックス:R×L(アールエル)公式サイト | 靴下の製造と販売はR×L(アールエル)
シューズ:LAKE Road Shoes - キルシュベルク・オンラインストア
インソール:レーブ(Rêve Inc.)〜株式会社レーブ〜
アップオイル:イナーメ・スポーツアロマ ~ アスリートをサポート
回復食 :WAY TO GO 〜ORANGE ROAD〜 ハイ・プロテインクッキー | 前田製菓
ドリンク・プロテイン:ACTIVIKEリカバリープロテイン | ACTIVIKE(アクティバイク)
[レース予想]
チームの動き予想としては下記3チームマーク
纏めたいアイサンエクスプレススプリントライン
逃げたいオールエースオールキナン
どっちでもいいよシマノボーイズ・ビー・アンビシャス
それらを鑑みた上での作戦は逃げたいチームと逃げ、後半纏まるならスプリントトレイン組むよといった、ありきたりなもの
[エントリーメンバー]
チームメイトはベテラン大型新人も含めて8人でバランス良い。
小出、加藤、島野、北野は遊軍
高杉は温存後詰め
大塚、比護、吉田は位置取りサポート
[レースレポート]
島野、小出がスタートから前にいてくれてだいぶ気楽に走れる。
こんなーレースは― はーじめてー
様々なアタックが無数に起こるがどれも坂か爆風平坦で回収される。
前に出たときはスターウォーズ風に「地の利をえたぞ!」と踏み続け2度ほど下りに入る前の坂で上げたりした。
ただ数珠つなぎで中々逃げにはならぬ。
作戦通り小出、加藤、島野が序盤からドンパチ参加してくれて自分も必要なときだけ動けて消耗せずすんだ。
本当に嬉しいし、チーム力の強化を感じる。
中盤前に下り前の坂で踏んで飛び出したらトマ、入部さんなど入った追走が来て(大物が連れた!) 6人ぐらいで逃げ開始。
(Photo by 三井 至)
しかし、もうこのペースと爆風平坦に出てからの高速ローテがきつ過ぎて地獄逃げ。
それでも坂区間に入ると集団から追走が数名入り追いつかれた。
個人的にこの吸収は絶望ではなく救いの希望だった。
「キツすぎ…ありがとうございました」と逃げグループにいうと「まじキツイな…」と返され同じ気持ちを共有した。
その後は加藤がスルスルと、足を使わず逃げに入り数周逃げてくれて集団で休めた。
(逃げにのる加藤 辰之介 Photo by 三井 至)
それもまた愛三エクスプレスが引き出すと二周で吸収
次の動きで河野選手(BS)の単独逃げが始まった。
レオモの才田さんが単独追走していった。
余談だが河野選手に才田選手は追いつけきれず、8秒差で2人とも3周ほど単独TTしていたらしい…、恐ろしや。
流石にこれまでのドンパチと一人逃げ2人という安心感で集団は凪いだ。
小出がきて北野さんどうします?引きますか?と言うけど、単独だしまだ様子見でいいよと伝える。
なぜか吉田(19歳!)が先頭を引いていたので声をかけに先頭に出て小出、吉田、自分で軽く引くことになった。
本気で追うには早いし適当に疲れない程度にコントロールする。
そのペースに業を煮やしたアタックがかかって動きが再開、もう終盤に入っていた。
5名ほどか(渡辺和貴も入っていた!) 追走集団が行ったが、愛三も入っておらず逃げてみた者としては、集団強しで逃げ切りはないなと思う。
そして最終列車愛三トレインが形成されどんどんタイムは縮小していった。
残り2周7名になった逃げが見える。
島野が「どうなりますかね?」と聞いてきたから「スプリントだよ!残り2周で逃げ切れる奴なんていない!」と返す。島野も序盤から前で位置取りしてくれて反応しまくり(しすぎ!)で疲れが見えるがあっぱれな動きをしている。
(常に前にいて反応してくる今年加入の北海道男児 島野 翔太 Photo by 三井 至)
小出は危なさそうな逃げは何度も潰すか入ってくれたし、自分の状況をコツコツ伝えてくれるので、ミスコミュニケーションがなく助かる。これは本当に大事なことだ、欧州もプロも見てきて彼には色々教えてもらうことばかり。うちに来てくれて本当に良かった。
(UCIポイントを引っさげて今年加入した小出樹 Photo by 三井 至)
加藤に足はあるか確認、攣りそうですと弊チームの米津玄師はハニカム。なら無理すんな、明日もある。
残り2周の坂に入る前の横風区間で島野が前におり、比護、吉田がまだ残っているのでトレイン組むぞついてこいと喝
「無理〜」という声が聞こえるが、最終局面だぞ最後は心で踏むんだよ!
最終周のジャンを聞きながら自分で位置取りを始める。
(Photo by 三井 至)
愛三エクスプレスは健在、シエルブルー鹿屋、キナン、シマノは仕掛けており混沌としている。
混沌の中から島野が「北野さん!」と叫んで引き上げてくれた。
最後の横風区間を抜け、イン側が空き島野君へ「インいけインいけ!」と指示を飛ばす
しっかり前に出たところで、我々の後ろから比護ちゃんが単独アタック!!
特に指示もしていなかったがタイミングが絶妙
我々もつけないが残り1km切っているタイミングで抜け出したから集団がお見合い。
追走いくか?どうするか?のような凪が生まれる。
冷静さを取り戻したのはアイサンでトレインを崩さずそのまま加速、他のチームで連携崩れて開いたスペースに自分は飛び込んだ!
最終コーナーは右、残り150m
草場(愛三)、岡本(愛三)、山本(BS)、北野の順で入った!
千載一遇のチャンス、夢に見た表彰台
ココで一人でも抜かせれば…!
しかし、遠のく岡本選手並びかけられない山本選手…
遠い、あと少しが遠ざかっていく感覚をいだきながらスプリントして最後は石原(シマノ)に差され5位確保が自分の実力だった。
(Photo by 三井 至)
悔しさ無念さ届かない情景にハンドルを叩いていた。
自己ベスト更新したが悔しい5位
クラブチームとしては最高のポジションでスプリント出来たのにものにできず、情けないやら申し訳ないなら慚愧に堪えない。
そんな思いで帰ったら、岩月さんが泣いていて私ももらい泣きしてしまった。
何年も続けてやっとこのリザルト、喜んでくれる人がいる。ただそれだけで無駄ではなかったのではと思えた。
北野5位、温存した高杉さんも10位、私の後ろにて発射予定だったが落車に阻まれた模様、逃げた加藤も12位に入り、最高の開幕戦を切れた。
[リザルト]https://static.jbcfroad.jp/file/communique_files2/JPT_rev_63fac65fbd034.pdf
このチームランキングを維持しつつ、表彰台の確保まで繋げたい。
今年のイナーメ信濃山形はもっと強くなる!
ランキングを維持出来るか?トレイン勝負のクリテリウム!