ツール・ド・宮古島2019 136kmインサイドレポート
ツール・ド・宮古島2019 136kmクラス
今年のパンフレット表紙
▪まず始めに
このブログにて、70kmクラスの落車で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
沖縄自転車界の人々を繋ぎ、指導と発展にご尽力された方だとお伺いし、お知り合いの皆様の訃報に接し、心より哀悼の意を表します。
また喪い傷ついた皆様の心が癒えるよう祈り寄り添いたい気持ちです。
この悲しみと寄り添い、危ないからと終わらせず寧ろ反省から新たな歩みを始めるべく立ち直り、改善して来年の開催を望みます。
そのためには以下の改善すれば安全に走れるかと考えます。
▪運営側改善点
①ゴール前を下りゴールではなく、300m前の登りゴールにする
②ゴール前1kmの下りL字ターンを無くすか、速度を落とさせる
③左車線走行の徹底、集団通過時は反対車線の車両停止
④コーンや中央分離帯前の通知要員配置
⑤坂の週回等を増やし、コース難易度をあげてバラけさせる
▪参加者側改善点
①カーブ前や中央分離帯がある場所での声かけ
②スプリントやカーブでの無理強いをしない
などなど、列挙しました。
主催者へもメールしましたが、素晴らしい大会は続いていってほしいです。
さて、これからはレースレポートと言う名の旅行記
飛行機から見る風景は語彙を失うエメラルドグリーンの海とグラデーション
この地が日本にあることが幸せ、宮古島
ジェットスターで成田→宮古島下地空港がなんと片道6900円、どうやって利益出すんだ…
A○Aの人もジェットスターで来るわけだ。
シーザーとプール?がお出迎え
下地島空港のリゾート感は日本でもナンバーワンじゃない?
地価200倍は伊達ではなく、リゾート投資ラッシュの模様
送迎にSHIDO中尾峻さん、フリーダム佐藤さんが来てくれ感謝
早速、ポケモンハントしに伊良部島の奥深くに迷いこんでいく我ら探検体
ふれあい広場、なんだ絵か、天国か?
インスタ映えなのにインスタはパノラマのせられないってどういうこと?!
中尾さんにインスタ攻略法を聞きながら旅は進むと
野生のパイナップル?
森を抜け…
湖が!
通り池
さらに先に進むと…
行き止まり…
伊良部大橋
わいわいしながら会場にいって受付
自転車でコース試走
こういうヤギは今夜のおかずらしい…
こんな道を走って…
少し道を外れると…
断崖絶壁!
東平安名岬、ひがしへんなさき!
あまりの美しさに言葉を失う
帰りは追い風でアップダウン区間
ヴェンジ早すぎ問題発生
自分のバイク早いのってステータスだぜ
夜は沖縄組と合流してイタリアンで炭水化物ローディング
楽しい夜を過ごした。
[ツール・ド・宮古島2019 インサイドレポート]
▪昨年の反省
動きすぎて逃げすぎてスプリント負け
▪今年の目標
動きすぎず自制心を持って勝つ
朝4時起きるとまだ昨晩のカーボローディング飲み会が消化不良気味朝食はじゅーしーとバナナ、ヨーグルト、コーヒーと軽めに
スタート30分前に会場入り
昨年6位までは前に呼ばれるのでのんびり出来るまあ後ろスタートでも簡単に上がれるけど
暑さは関東より涼しい28℃前後と最高にロードレース日和
ライバルは昨年優勝者にして、苦汁を舐めさせられた雑賀さん
同湾岸サイクルユナイテッドからツール・ド・ひたちなか150kmを逃げ切り優勝して調子がよい鵜澤さん
今年初戦らしい昨年3位内房レーシングの根本さん、最近勝ちまくり古谷さん
盟友SHIDO中尾さん、 フリーダム佐藤さん
ギロッポンスレプスクエ(REX)菊さん
在日米軍元USAナショナル選手、JAY
そこら辺がレースを動かす!
さあ、スタート号令
と思いきや誰も動かない。
スタートからファーストアタックするのは恒例のわたくし
追ってきて吸収後、集団は広がり動きがない…
動きがないまま30kmほど向かい風を進む
心拍数は100rpmをきり、サイクリング以下の強度
情熱北野:お前はサイクリングしにきた訳ではないよな?アタックしたれ
冷静北野:駄目よ!昨年動きすぎて負けたのを思い出して!
~10分後~
もう耐えられない!
坂が始まると同時にアタック!
少し踏んでいくが後ろはゾロゾロついてくる。
頂上まで踏んで先頭交代を促すと誰もでない。
集団は広がりまたサイクリングへ
坂で何度か行っても同じ展開
もしかして私マークされてる!?
なんて、まあやられるとフラストレーションの溜まること溜まること
集団のままのんびり走っていると、坂で根本さんご抜け出すのでブリッジ!
後ろゾロゾロ…、追い付くとまた広がる
根本さんが再度そろそろ抜け出す!もう一人着いていって二人逃げに
これは自分が追うと根本さんの逃げを潰すやつなので、行きたいし行けるけど我慢する
30キロ地点ぐらいで逃げ成立
少しして、追い付かない程度に先頭交代入る。
そのまま何事もなく、一番長い坂
ドイツ坂で下から引ききってみる。
20人ほどになったがまた、集団が広がりローテーション回らず集団に追い付かれる。
アップダウンで坂の度にアタック
冷静になれオレ
あまりに追い付かれたあと誰も出ないでサイクリングになるのは止めてくれ、その攻撃はオレに効く…
展開は同じまま二人逃げ、集団はサイクリングで坂だけ自分があげる展開で2周目に入る。
ところが、そこが坂から左折で下から引いていた自分が先頭引いたまま真っ直ぐ進んでしまい道間違い!
やってしまった…
後ろ着いてきた皆様ごめんなさい。
直進の道には立哨がおらず(対抗車線にはいた)、開けていたのと、反対車線の立哨の方が進路指示がなく(気付けず?)真っ直ぐ行ってしまいました!
気付いてUターン
集団の最後尾に真っ直ぐいった数十人が追い付くのは簡単だった。
ジェイが道を間違えた自分を紳士的に集団を抑えて待ってくれたらしい。
Thank you ジェイ!
すぐ追い付き2周目にはいる。
2周目に入って東側に出るとすぐに逃げ吸収
カウンターするがまた例の展開でサイクリングになる。
つらいょぉ
するとジェイアタック!
鵜澤さん、根本さんらが行く
向きい風のせいかあまり離れない。
全然ブリッジできるが行くか悩む、行くと集団が本気を出して彼らの逃げを潰してしまう。
すると盟友中尾さんがブリッジ!流石の読み
佐藤さんも行ったが落ちてきちゃう
盟友との約束に従い追わずらチームメイトのいった雑賀さんと蓋をする。
自分のときは許してくれない逃げがあっさり決まる。
皆ジェイをなめすぎでは?
逃がしちゃいけない筆頭ちゃう?
まあ先頭交代回すだけ入っているうちに逃げが見えなくなる。
最大1分45秒くらいついただろうか
2周目のドイツ坂向かう間に根本さんが脱落
序盤から動いたから…お疲れ様です。
のんびり1分30秒くらいついたら逃げにのせてない菊さんらが引きだした。
ドイツ坂に入ると雑賀さんが初めて本気で?動いた!
でも単独だったので、急いでは追わない。
すると前に盟友中尾さんも単独でドロップしているではないか!?
これは作戦変更、前を回収しなくては!
雑賀さんと中尾さんがドッキング、そのタイミングで追って追い付き様にカウンターアタック!(中尾さんごめん!)
着いてこれたのは10人くらい、絞られたので、「このまま前を追いましょう!」と鼓舞
しかし、また先頭交代でペース落ちるのと私の後ろから出ない人がいるので集団か割れ出す。
弛緩を嫌って休ませずアタック、デフジャパンの憲太郎さんだけが着いてきてくれた!
ここから追い風二人旅で楽しくないわけがない!
踏んで踏んで、前二人が見えてくる。
審判車からも45秒差、30秒差、20秒差と伝えてくれて着実に縮まってきている。
最終補給地点前で前二人を目視で捉える!
しかし、交通規制が上手く行っておらず彼らが通ったあと車五台ほどが左車線を塞いでいる。
警察と審判車が対抗車線を空けてくれたのでペースダウンしたが一応止まれず進めた。
更に補給を取っているとペースが落ちて後ろから追い付かれた。
まあこの追走が呼び水になりそのまま前の逃げに追い付くだろうと吸収される。
ところがどっこい
集団は20人くらい膨れ上がっているが、また追い付かれるとサイクリングに変わった…!
折角縮めたタイム差がまた45秒に広がる。
ぐぬぬぬ
集団引くのは菊さんと古谷さんに変わる
本当は自分も交代に加わるべきだが、今日の展開に人間不信気味で嫌気
昨年の反省から足を使うことを気にしすぎな気がする
なかなか詰まらず、宮古島中心街へ向かう坂で古谷さんら3名が先行する。
当たり障りなくローテーションに入り、坂終わり前にアタックして追い付き追い抜く
しかし、皆さんのチェックか激しい
一周目で間違えた左折で雑賀さんや古谷さんから
「ここは左だぞ!😏」
「左に曲がってください!😏」
「真っ直ぐいっちゃダメですよ!」
「むしろ真っ直ぐいけ!」
と野次が飛ぶ
最終局面で前にも追い付かずいじめられる😭
「うるさーい!!」
とアタックして文字通り野次から逃げた。
野次られながら皆本気で追ってきてまた広がり、タイム差も広がる
雑賀さんと自分が前にでて、お見合い状態になると前に誰もでない。
その間隙を縫って古谷さんアタック!
絶妙なロングスパート
誰が追うの?フリーダム佐藤さん!
そのまま危ないUターン下りカーブを抜けラスト二キロ
古谷さんは追い付けないギリギリラインを先行
雑賀さんを前に出すが何人か被せてくるが、菊さんスプリント開始
坂を下りながら、ラスト100mほどでガタガタ道&道がすぼまるゴールライン
危険が危ないが四人横一列
菊さん、雑賀さん、高木さん、自分の順にスプリント始めるが皆アウタートップで同じ回転数限界な感じ
菊さん少し抜けて、残り三人並んでゴール
追い風で足が回りきったゃって誰一人抜けなかった…まだ重いギアを踏める足は余ってるけどこれ以上回せないんだよね
ちなみにヴェンジプロのギアは52T×11T
この下りスプリントはギアが足りないやつですわと一年越しに気付くのであった。
結果は沖縄レース勝ちまくりのジェイが逃げきり優勝!
二位鵜澤さん
三位古谷さん
やはり前評判通り、元USAナショナル在日米軍パイロットのトップガンと何の漫画キャラ?みたいななのに話すと純朴に兄ちゃんジェイ
Congratulation!!
自分は余りに大人しくしたせいで不完全燃焼
7位でした。スプリントはこれ以上まわせずドベ
ただ、集団が大きいとゴール前レイアウトは危ない。
昨年は、暑さと逃げが常に強力で集団がバラけたが今年はバラけさせる動きができるひとが動かなかったので危ない展開になっていたように思う。
個人としては動きまくって勝つのは得意だが、逆に自制してクレバーに走る難しさよ
だからこそタクティクスに改善の余地があり、まだまだ伸び代があり、ロードレースは面白い。
終わったあと空回りしていたねと中尾さんや打ち上げで続々合流した皆さんにお酒も相まってサンドバッグにされ傷心して眠れぬ夜を過ごした。
出しきっていれば負けても清々しいので、やはりクレバーに走っても出し切れるポイントをしっかり押さえよう
レース直後は情けないレースをしてしまい、終わったあとヤシの実のように流されてしまいたくなった。
そしたら海に入ろうと佐藤さんに誘つてくれる。
宮古島の美しい海か流した汗も涙も優しく洗い流してくれるのだった…
うぇーい!
▪昨年の反省
動きすぎて逃げすぎてスプリント負け
▪今年の反省
動かないと面白くないし、スプリントはギアが足りない
また自ら動いて動いてロードレースを面白くするべし
翌日、お酒の抜けない佐藤さんと中尾さんを引きずり出して宮古島サイクリング
何度走っても素晴らしい美しい島だ!
また来年も続いていくことを祈って
Special thanks 中尾さん、佐藤さん