2017年 第6回 開田クリテリウムインサイドレポート
『2017年 第6回 開田クリテリウムインサイドレポート』
【レース概要】
日時:2017/8/5
レース名: 2017年 第6回 開田クリテリウム
http://kisochari.net/igname-kurite.html
クラス:登録男子(E1/Pクラス)
【インサイドレポート】
8/5(土)
5:30発で出発、中央道は割と混雑。
11:00くらいにイナーメ信濃山形のテリトリー、開田高原へ到着。
軽く12時までサイクリング、御岳に見下ろされる高原は青き空と緑の大地に白き雲がたなびきなんと美しいことか。
12時から参加者たちと走行会
3組くらいに分かれて私は7人組ぐらいをイナーメエリートの渡邉さんと一緒に講習指南。
2列ローテが出来るようにと監督から号令があり。
まずは1周目は並ぶところから始める。
つぎに2周目にぶつかっても一緒に倒れず、押し返すことを教える。
そして3周目はぶつかるくらいの距離感で前後・左右を詰めさせ終了。
これで密集した集団でのぶつかり合いにも対応できるかも?
それが終わると各クラスでレース開始
大自然の中何故かローラーを始める佐野さんを応援しながら、選手たちを応援する。
14時から登録クラスでレース開始。
P1+E1混成クラスが6人しかいなかったので、20人前後の登録クラスと混走
登録クラスは30分
P1+E1混成クラスは+10分
コース:2.1kmのコース、3%登りと下りで構成されている。
下りは苔生し、草だらけ。登りは段々勾配が上がっていきいやらしい。登り頂上手前がゴールライン。
イカれた仲間にしてライバルを紹介するぜ!
彼の名は"佐野千尋"。イナーメ信濃山形でプロツアーを走るトップアスリートだ。ウォームアップに余念が無い真面目な彼を支えるのはもちろん"MINOURA"。田舎故、平らな場所が限られるが彼は動じない。例えシュールな絵面になろうとも。龍太郎がボトルを手渡す。彼らの笑顔が眩しい昼下り。 pic.twitter.com/tPzOJ8EbSc
— 信濃山形自転車倶楽部 (@LegarsiIgname) 2017年8月9日
彼の名は"北野普識"。彼もまたイナーメ信濃山形でプロツアーを走るトップアスリートだ。キタノまではふつーに読めるがファーストネームはユキノリ。読めねぇ…難しいので「ユッキー!」と呼んで欲しい。レースの先々でバナナを食べるところを発見されるチェレストカラーが眩しいビアンキぃな荒武者だ pic.twitter.com/a9BwbE1F4f
— 信濃山形自転車倶楽部 (@LegarsiIgname) 2017年8月9日
彼の名は"中村龍太郎"。彼はイナーメ信濃山形でプロツアーを走る全日本チャンプだ。付いたあだ名が"千葉の昇り龍"。「監督~開田クリテのストレート、登りでキツイっス」といいつつ優勝をさらい、自前の"龍太郎参上"のぼりを一般男子優勝者に持ってもらうという果報者。あやかりたいあやかりたい pic.twitter.com/z3aY0UfI15
— 信濃山形自転車倶楽部 (@LegarsiIgname) 2017年8月9日
スタート前にイナーメエリートにJBCF広島E2優勝・宮田でE1入賞まで果たしたフランス帰りの19歳小山と相談
「序盤からレースをぶっこわなさないようにしようぜ」と話し合う。
佐野さんと龍太郎も同様に相談しているが不穏な空気を感じる。
1周目ローリングスタート。
(Photo by Mitui Itaru)
龍太郎が登りのペースを作る。
(Photo by Mitui Itaru)
なるほど、そうゆうことね
私も合わせる。
すると、佐野さんが登り区間速一人で飛び出していく。
(Photo by Mitui Itaru)
そうきたか~。
先頭交代して1周ほどで吸収。
カウンター気味に松工の子がアタック、私も反応するが小山が後ろから飛び出して逃げ出す。
小山と松工の子が逃げる。
(Photo by Mitui Itaru)
追って吸収間際、佐野さんと松工の子が逃げる。
などして周回賞は松工の子が取った。素晴らしい。
メイン集団は龍太郎が登りでペースメイクして逃げと離れすぎず追いつかずで引いてくれる。
登りで軽く踏むと飛び出してしまった。するともう一人、松工の子が着いてきたので二人で前を追う。
しかし、下り右カーブで松江の子がオーバーランしてトウモロコシ畑?に消えていった。
こけなかったのでよかったが、牧歌的である。
その後、何度か吸収とアタックを繰り返し、一旦は全ての逃げを吸収。
きついこときいついこと。
(Photo by Mitui Itaru)
小山が単独で逃げ出す。
それを見える距離で追っていると登録クラス最終周となる。
龍太郎が登りを引き終えた後、先頭に出て下りを軽く引いた。
「ユキ引くな!」と龍太郎が叫ぶ、すぐに下がって後は最終周の選手に任せる。
下りで中切れしている合間を生めてあとは選手に任せた。
最後は速い集団スプリントとなった。
登録クラスゴール後、小山が降ってくる。
登録クラスのゴールと混同してペースを落としてしまった模様。
こちらはここから残り4周の戦いにはいる。
自分が下りでアタックしてみるが、決まらず。
苔と草であまり思いっきり踏めない…。
ラスト3周、登りで下から龍太郎が鬼引き。後ろを千切る為の引きだ。
(Photo by Mitui Itaru)
ゴールラインを龍太郎の引きのまま抜ける。
ラスト2周、登りのピークまでここは我慢してついていく。
頂上で交代して下りを引くが疲れてあまり引けない。
小山・佐野さんは先頭交代に入らなくなる。
登りは私のペースで引く。ゴールが見えてきて周回賞の鐘が鳴る。
ラスト1周(周回賞)
私の後ろから周回賞のタイミングで佐野さんアタック!小山も続こうとするが追いつかず吸収。
(Photo by Mitui Itaru)
ここで龍太郎が反応せずペースで追う。
交代して自分が引き、逃げ切れないよう差を空けすぎに追う。
ゴール前でキャッチするのが理想的、速くキャッチしてもスプリントに参加されては意味がない。
下りは龍太郎も軽く引いて交代、俺が追わねばならない感じ。
最後のストレートで引いて佐野さんに近づく、自分が引いたまま追いつくとカウンターが怖い。
踏めば追いつける距離で交代を促す、ここで牽制するならアタックする。龍太郎は前に出る。
軽く先頭交代しながら佐野さんを吸収、龍太郎が再度先頭に出る。
もうゴールまで300m程度。緩い登り基調なので早掛けは不利
龍太郎が後ろを確認して腰をあげる!
超反応、完全に合わせてしまう。
あかん、やられた!
龍太郎は腰を上げ踏むそぶりを見せて踏まなかった!誘い踏みだ!
頭ではこれはブラフだ!踏むな!と分っているが、筋肉は既に踏み出していた。
合わせるつもりが龍太郎を抜き去り前に出てしまう。踏みやめればいいのに体は踏み出してしまったんだから「かまわん、いえてまえ」と動くことを求めた。
早掛けで踏み出してしまう。
佐野さん小山は離れたが一呼吸おいて龍太郎が追ってくる。
ええぃままよ!ゴールまでもってくれ!
思いのほかすぐに捲られなかったので踏ん張るが、ゴール前に50mで勾配が上がり失速、龍太郎は加速。
捲られ完敗。2位に甘んじた。
(Photo by Mitui Itaru)
悔しいけど、先月600kmしか練習出来ていない身では、今できるレベルで一番の結果を出せたので気分はいい。
この気持ちよさを糧に8月は練習し続けるぞ!
佐野さんと小山は敵チームである私を如何に蹴り落とすのか画策していたらしい…。
してやられたり
(Photo by Kate)
レース後はすぐに表彰式、待たされない取組が素晴らしい。
小さい大会なのだけど多くの商品に賞金まで!
是非来年はこれを読んだ読者の皆様もご参加ください。
レース後は、近くの「御嶽明神温泉やまゆり荘」へ
鉄分で赤く濁った鉱泉!天気が良ければ御岳を見ながら露天風呂が入れる。
復刻版ケロリン(現在生産終了)という響きに、いつもお世話になっているイナーメ温泉部としては見逃せない。
何故か皆で購入する。温泉にケロリンは欠かせないのだ。
楽しい遠征を追え、翌日の東日本トラックに備えるのであった。
イナーメ信濃山形倶楽部:
開田高原クリテリウムレース2017 - 長芋通信 / Member's report
【使用機材】
フレーム:BIANCHI OLTRE XR4
(52サイズ/CK16×ブラックグロッシー)
ハンドル:Thomson Carbon Cyclocross Bar/420mm(D130/R75mm)
ステム :Thomson x4 Elite Stem 110mm/±10°
サドル :SanMarco ASPIDE CABON FX NARROW
ホイール:: GOKISO GD2 ロード
ワッシャ:ナカガワサイクルワークス エンドワッシャー
タイヤ :Panaracer RACE A EVO3 23C/ 使用気圧7.5bar
オイル :イナーメ・チェーンオイルスプレー
クランク:Dura-Ace FC9100(52t-36t)
マウント:REC-MOUNTS(レックマウント) Type19
緩斜面の登り、下りでもスピードが死なないオルトレの万能性が遺憾無く発揮された。
COUNTERVAIL カウンターベイルのお蔭で荒れた路面の下りでもアタックが出来る!
これはすごいこと、荒れた路面ではガタツキによりコントロールが難しく消極的になりがちだが、カウンターベイルがあればなにも気にせず動くことが出来るのだ。
この万能性は唯一無二だ!
(Photo by 長芋通信)
TeamOltre 北野普識