富士の国やまなし 第14回 Mt.富士ヒルクライム 一般クラス インサイドレポート
皆はじめはクライマーだった。
大学生になり自転車競技を始めた自分が初めて2位入賞したのが弥彦山ヒルクライム2009だった。
あの頃は我武者羅に乗り込んでいた。
平日は大学後夜はバイトして通学往復60km、授業が速く終わる日は高尾山へ登りにいっていた。
週末は200km~250km、千葉から雛鶴や道志道まで行って帰ってくるよう日々をすごしていた。
ただ楽しいだけで生理学的知識に乏しかった自分は、ロングライドの度にハンガーノックになっていた。
今思えばオーバートレーニングの補給不足のバカ練習だった。
だが登りに関してはよく登れた。
身長が171cmで止まって以来、人生最軽量になったのはこの時。
登りは軽く持久力には自信があった。
しかし、ロードレースで勝つためインターバルトレーニングが増えていくにつれ登りの能力は衰えていった。
今となっては登れないキャラは確立している。
登れない要因は何故だろう?
富士ヒルクライムで読み解いてみたい。
6/11(日)朝4時30分起床
久々の車中泊で失念していたが、窓を少し開けて寝る場合は虫対策が必須だった。
モスキートン達の襲撃を受け、眠れぬ夜を過ごした。
6時頃に会場につくと…1万人を超える参加者渋滞で会場入りできない!
こんな経験初めてで、間に合うのかも皆目見当がつかず焦る。
礼儀正しく並んでなんとか6:15くらいに会場入り。
荷物預け時間をオーバーしてしまい預けられなかったが、しょうがないので背中に入れていくことに。
しかし、未だに荷物を預けられていない人たちが列をなしているが…どうするのだろう。
荷物を諦めビアンキブースにひやひやしなが辿り着く。
ゼッケンを受取り、武井君につけてもらう。
折角会えたので倉本さん、武井君にはイナーメオイルでマッサージ!
チームメイト皆に頑張ってもらいたい。
他のTeamOltreメンバーである雨澤君や玉仙さんには会えず。
色んな人と談笑しているとスタート時間迫る。
スタート地点で並ぶ、自分は4000番台。
定刻より10分遅くスタート。
スタート地点から速いペースのパレード走行でウォーミングアップを兼ねて前へ。
4000番台先頭に上がるけど既に3000番台とか合流してスタートラインへ向かう感じ。
ネットタイムのためそのまま人垣の大渋滞の中を抜けてスタートラインを通過する。
さあスタートだ!
スタートから頑張る人たちを追って頑張る。
読者の皆様、ヒルクライムで自己ベストを出したいならこれは悪手である。
優勝争いが出来る選手のみ先頭集団に食らいつくべきなのだ。詳しくは後述。
体感パワーは体重5倍~5.5倍。右端から1列~2列で行儀よく抜いていく。
何故か2車線横まで広がってゆっくり走っている選手もおり、その波に詰まってはリズムが崩される。
これが富士ヒルクライム名物、ヒルクライム渋滞…。
選抜か1000番台じゃないと巻き込まれるのは必至ね。
序盤の斜度が厳しい5kmをガシガシ進む渋滞→ガシガシ進む→渋滞を繰り返す。
緩斜面で出てくると同じペースの人たちが固まりだすので先頭交代しながら進んでいく。
しかし、10km過ぎたあたりで段々とパワーダウンを感じる。
これは頑張る人たちとローテションしながら進んだことで平均パワーピーク(LT値)を越えたのだ。
そうなると同じギアで回せない。
一定の持久力は本当に弱い。
集団の後方に行く、そしていよいよ千切れるかける。
追いついてきた人たちに引いてもらい復帰を繰り返す。
本当に協力が役立つヒルクライムだ。
レースも中盤の15kmを過ぎると向かい風。ペースで進んでいく集団。
後ろから倉本さんが追い付いてきてあっさりパスされる。
もう脚は限界だ。
千切れては後ろの集団につくを繰り返し、順位を落としていく。
ゴールはまだか?と考えていると遠くからドコドコドコドコドコと音が聞こえる。
「大太鼓が聞こえてきたらゴールが近いよ」と龍太郎からアドバイスを貰っていたので踏み直す。
…しかしゴールが見えない…。長くね?と思いつつペースダウン。
すると「ここからもがけ!」と看板、冷静にゴールまでまだ数kmあるけど…。
長すぎだろう…、踏んでもないので更に垂れる。
しかし下りに入り少し回復、少しまわして最後の登りへ。
本当に最後の力で頂上でもがきゴール。
男子19~29歳:97位/全体384位
タイム:1:12:15.30
惨敗である。
頂上で、倉本さんや玉仙さんと合流し健闘をたたえあう。
写真を撮り、下山
終わらない人垣と終わらないブレーキ地獄に手を引き攣りつつ命からがらブースへ戻った。
・使用機材
フレーム:BIANCHI OLTRE XR4
(52サイズ/CK16×ブラックグロッシー)
コンポ :SHIMANO DURA-ACE 9100
ハンドル:Thomson Carbon Cyclocross Bar/420mm(D130/R75mm)
ステム :Thomson x4 Elite Stem 110mm/±10°
サドル :SanMarco ASPIDE CABON FX NARROW
ホイール:RUBER SHADOW CX1
タイヤ :CONTINENTAL Grand Prix 4000s2 23C/ 使用気圧7bar
オイル :イナーメ・チェーンオイルスプレー
クランク:Dura-Ace FC9100(52t-36t)
オルトレは悪くないんです…悪いのはこの脚(あっし)…
下山したチーメメイトたちと写真撮影
レースを終えるとブース巡りが楽しめるのが富士ヒルクイムの良いところ!
・サンボルト
終わったあと、イナーメウェアでお世話になっているサンボルトブースへ
今年の選抜優勝の兼松さんも、僅差二位の森本さんも富士ヒルクイムで着ているのはサンボルト軽量ワンピース
私のTeamOltreジャージに合うアームウォーマーはありませんか?と伺うとすぐ出てくるのが凄いところ。
FPBのアームウォーマー
ずり落ちない、涼しい、焼けない、安いと4つの要素が満点
お勧めです。
また我々、TeamOltreが着るジャージは各地のビアンキストアに置かれています。
当然、ネットストアにもあるので
ビアンキユーザーの皆様は是非ビアンキストアで1枚ジャージをコレクションしましょう。
チームジャージと自分の愛車メーカージャージは揃えておきたいところ。
ブランドの歴史を楽しむのも自転車の魅力ですゆえ。
・レックマウト
今回よりレックマウト様より供給を受け、サイクルメーターはレックマウトを使用させていただくことになりました!
オルトレXR4にレックマウントをインストール完了
ガーミンとライトが一直線に並び、コックピット回りがスッキリしました。
作りも堅牢で朝夜練が主となる社会人サイクリストには打ってつけでは!
エアロ効果も期待できるので、オルトレとバッチリ。
レックマウトはいいぞ~
・Sports EPA
また調子が良かったシーズン序盤、コンデショニングに活用しているEPAの佐々さんにもご挨拶
実業団のJBCF群馬辺りまで毎日飲んでいたので調子よく走れていたが、在庫が尽きてしまったらあっさり調子も落ちてしまった…
EPA切れが調子の切れ目
新たな在庫を手に入れたのでシーズン序盤の調子を早く取り戻したい。
効能としては、魚の目などに大量に含まれる素材で血液サラサラ、炎症防止で寝起きがよくなる。
朝活や仕事で眠くならないので生活全般の効率が上がります!
だから強くなれる循環が出来るのが何より効果的かも…。
是非お試しallez!
お試しならグリーン
コスパならブルーがお勧めです。
さて、大きな大会は冷やかせるブースが多くて面白い。
富士ヒルクイムは終わった後もブースで楽しめる工夫が多くあるのが素晴らしい。
ビアンキブースもあり、オルトレXR4も試乗出来ますよ!
今年これなかった来年は是非お立ち寄り下さい。
今回選抜クラスをコースレコードで優勝した兼松おじさ ん
兼松おじさんの優勝を見て心揺さぶられた。
私もまた登れるようになり、この舞台に戻ってこよう。
富士ヒルクライム優勝おじさんの勝ちかたインタビューをお送りいたたします。 pic.twitter.com/4hwmKYHBC7
— Yukinori Kitano (@YukinoriKitano) 2017年6月11日
おめでとうございます!