ユキのアタッカーズハイ!!

イナーメ信濃山形に所属する北野普識のブログです。

千葉シクロクロス2017 第2戦運営&C4-3 インサイドレポート

ウィンタートラックから帰宅は二時

片づけ・準備をしている間に時間は過ぎ、徹夜して五時に出発

千葉シクロクロス会場の千葉ポートパークへ

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シクロクロス運営の朝は早い。

自分はウィンタートラックで設営に参加できなかったが、スタッフの皆さんが昨日からコースつくりや搬入など準備をしてくれていました。頭が下がります。

私の朝一の仕事は杭の修正。

コースディレクターの須藤さんから指示を貰い、青柳さんと一緒にコース上のライトを回収しながら杭を木槌で修正する。

何故ライトが必要かというと、夜も解放された公園なので散歩者が暗闇の中ぶつからないように配慮して杭一つ一つに取り付けられたのだ。

主催者達の配慮とはそこまでしなくてならないのだ。

でかい木槌で打って回る。めっちゃ筋肉痛になりそう…。

 セオレーシングにしてフィッツ所属、千葉の狂犬こと青柳さん風格が決まりすぎていてずるい。
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その後、スタート時間が迫ってくると次の任務「コースクリア」が始まる。

コースクリアとは最終走者の後ろについていき、コース上に残っている人や問題がないか確認する作業。

ロードレースやマラソンならバイクや車なのだが、シクロクロスは不整地。

走って追いかけることになる。

C4くらすから最終走者を追うC4クラスの私、最終走者でもみんな早くない?と思いいながら4クラスくらい見て青柳さんへバトンタッチ。

肉体労働+徹夜+肉体労働めっちゃきつい!
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続々集まる出場者と観戦者たち
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大会にはモトローラ・ソリューションズ株式会社様からリモートスピーカーマイクを貸し出して頂きました!

一旦、仕事を終え自分のレースに出るべく準備を始めるも…眠気・疲労共に限界
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13時を過ぎ、今日3本目のエナジーイン!

30時間動けますか?

異様にハイになり、レース準備を始める。

 

昨日疲れ、今日の疲れで身体はバキバキ。

先週のシクロクロス東京以来、股関節も痛い。

ボランティアで来ていたIGA先生に見てもらう。

お陰様でなんとかからだが動くようになった!

 

参加クラスは当然C-4クラス

C3クラス以上はポイント順に並ばされるが、C-4はエントリー順だ。

自分のスタートは49番目、最下位。

やったぜ。

何人抜けるかが今日の挑戦。

順番に番号を呼ばれ整列されていく。

自分が最下位と思ったらMTBなど、シクロクロスバイク以外も混走らしい。その方々は自分より後ろにならんだ。

C4-3スタートが迫る。

タイヤの空気圧入れすぎてないか不安になる。コースクリアの時は少なすぎて木の根や段差でリム打ち感があった。

ちょっと気になり、タグさんの協力でスタート待ち時間に少し空気を入れておく。

身体はIGA先生

自転車はTAG先生

技術はHOSOYA先生 

皆様のお力で走らせていただいております!

さあ万全だ!といところでスタートがきられる。

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(Photo by Takashi Saito-san)

スタート49番、左端この位置。すでに先頭はホールショットを決め先行しており、写真には写らないくらい離れている。

ちょ、まてよ

と、二つのカーブで空きを見ては上がり、コース唯一の登り坂でここまで上げる。

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(Photo by Takashi Saito-san)

ここから森のシングルトラックに入ると大渋滞、紳士は待つしかない。

あー、これ知ってる。この渋滞。ここは公園なのにいつもの風景がフラッシュバックする。

「通勤ラッシュかよ」

ボソッと口から出てしまう。

固辞抜けようとする少数派と流れるまで待つ多数派と、朝の通勤風景だ。

私の一言にまわりの皆様も苦笑してくれる。

この人たちは同じサラリーマンレーサーなんだろうな、頑張りましょう!と内心心を通わす。

森を抜ければ浜にでる。

シクロクロス東京と似たシチュエーション。

当然突っ込む!

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(Photo by Takashi Saito-san)

砂浜もストレート区間はいけるだけ乗ったまま。しかし、ランと大差ない速度。

バランスを崩しやすいカーブ手前でランに切り替える。

ここからは抜いて抜いて抜きまくる。

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(Photo by Takashi Saito-san)

しかし、ランはシクロクロス東京で痛めた股関節が痛い…。

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(Photo by Takashi Saito-san)

 ランが終わればすぐに乗る!

前回ハマらなかったシューズとペダル。

スペーサーを入れてみなと何人にも進められてインストールしたら簡単にはまるようになった。

GiroのシューズとCrankbrathersはスペーサーが必須の模様。

そう、これで得意のバイク区間でトルクをかけて走ることができる。

トラクションをかけてカーブを曲がることができるのだ!

今までのバイク区間が嘘のように軽快だ。

今までの私ではないのだ!砂浜、森区間抜かれることはなくあらゆる区間で抜いていく。

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(Photo by Takashi Saito-san)

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(Photo by HOSOYA-SHISHO)

しかし、突然スキルがうまくなる訳もなく、シクロクロス練習もしていないので、まあ結局砂浜の9割を走るわけですが。 

技術もないためシングトラックの森区間は、抜くに抜けず道が広がるまでガマンガマン休憩…。

最大の障害物は人間なのだ。

道が広がればスプリントして抜き去っていく。

気づけば四周を終えて五周めに。

いつの間にか順位も4位に上がっていった。

実況で名前が連呼される。観衆たちの応援が大きくなる。レースを盛り上げているの自分でもわかる。

最終周の鐘が鳴る。

混迷の森を抜けゴールラインで先頭パックに追い付いた。

追い付いた前のパックは二人。

GIRO田中選手と鈴木選手!丘区間で一気に詰めるが抜けないままシングルトラック森区間へ。

二人とも車間がなく抜きに抜けない。

勝負するなら浜辺区間だ!

勝負の時に備え、息を整える。

『デットヒート』

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(Photo by Tanaka-san)

砂辺に出た瞬間、田中選手がスパートをかける!ヤバい!3人目の自分は追いかけるしかない。

鈴木選手も追走、3人一列で並んではしる。

ペースが早く抜けない、早いピッチを維持される。そしてカーブの度にランのペースを上げる田中選手、ラン巧者。

こんな駆け引き、揺さぶりははじめてだ。

マラソンの揺さぶりはこんな感じなのか?!

鈴木選手はランで自転車に覆いかぶさって辛さが伝わってくる。

そして、耐えかねて前の鈴木選手が離れだす。

抜かねば自分も遅れる。しかし最短ラインは田中選手が走っているラインなのだ。

これはいけない!離されだした鈴木選手を迂回せざるを得ない。

最短ルートは今までの他のクラスの選手が作ってくれた溝。それを外れパスする、そこは未踏の砂浜、当然足をとられる。

ここで足を使わされるが気合いで追い付く。

最後の浜辺ストレートに入る。追い付いた勢い、意思を使って並び追い抜

けない!田中選手へ並び、視界に入った瞬間、更にスパートを駆けられた!

キツい、無理したタイミングに畳み掛けられたのだ。レース巧者は田中選手だ。自分は応援と意思の力だけで追い縋る。 

ランなのにスリップストリーム効果があるのではないかと言うような錯覚。

なんとか砂浜区間で離れず、そのままバイク区間に持ち込まれる。

砂浜終え、バイク区間に入る階段で痛めてる股関節が悲鳴を上げる。

悲鳴を殺してバイクに股がる。

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(Photo by HOSOYA-SHISHO)

 乗った瞬間、スプリントを駆ける!

田中選手ペダルインに一瞬戸惑った。勝負がついた、私のしっかりハマったペダルが力を伝える。

田中選手を引き離し二位に浮上した!

そこから全速力で前を追う。

追い込んで追い込んで前をおったが最後の森区間でまだ走ってるとうのにゴールか歓声が木霊し、私のレースの敗北を悟った。

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失意のゴール(Photo by Takashi Saito-san)

優勝はGiroの山田さん。

逃げ切られ、一度も背中を見ることは敵わなかった…。 

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(Photo by Takashi Saito-san)

ゴール後はすぐにインタビューと表彰台。

このスピーディーさは運営がながら素晴らしい。

表彰台で勝者を讃えよう。

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(Photo by Takashi Saito-san)

 山田さんと、田中さんとも打ち解け称えあう。

プゼンターから「今日一番表彰式で盛り上がっております!」と言われちゃあ盛り上げるしかない(チームGIROのみなさんが一杯いたので)

更に盛り上げるべく肩車を提案する。

いい写真がとれました、ありがとうございます。

 

その後はエンジョイレース。

 コスプレイヤー達が乱舞する。

クオリティの高い進撃の巨人
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調査兵団の皆さん、こいつです。

審判の山田ちゃんに助けを求められるが放置して眺めるのが奇行種の嗜みである。

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 レース後、佐々さんから「SPORTS EPA」を前々から薦められており私も購入

「SPORTS EPA ACTIVE CONDITION」

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これでシーズン前半の調子を整えていく計画、まずはツアーオブビンタンまで使ってみよう!

 

そしてレースが終われば当然しないといけないのが、片付け。

エンジョイレースも終わればレースはお開き。

公園に打った杭を抜くなど片付けが始まる。

二時間くらいですべて抜き、テープやテントも片付く。

ボランティアが昨年以上多く来ていただき感謝の極み。

人数がいるとこんなに撤収が楽なのかと感動。

片付け中もスタッフの 方々から「目がやばいよ」「大丈夫?」と心配される。

しかし、本人としては至って元気。疲れを通り越してその先の領域へ…!

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全てを片づけ終え、撤収。最後にスタッフ・ボランティア全員でぱしゃり!

250人以上大会へ参加して頂いた裏では、こんなに多くの方々の協力の元、運営されておりました。

シクロクロス千葉はいかがだったでしょうか?

来年も開催予定ですのでお楽しみに!

 

帰った後は、片づけをして疲れを通り越して目が爛々と輝き開いていしまい23時までいろいろと作業をして、スイッチが切れて意識を失い昏睡するのであった。

 

そして、これにて私のシクロクロスシーズンは閉幕

靴はロード・タイヤは1気圧、装備を整えず挑んだ1戦目、湘南シクロクロス C4 16位

MTB靴にしたもハマらないものの、装備が揃った2戦目、シクロクロス東京 C4 5位

MTB靴がハマった!装備を使えるようになった3戦目、シクロクロス千葉 C4 2位

3戦でC4⇒C3へ。

来シーズンはもう少し頑張ろう。

 

次回はウィンターロード第2戦。

ロードシーズン開幕だ!