ユキのアタッカーズハイ!!

イナーメ信濃山形に所属する北野普識のブログです。

GW1day 第5回もてぎ7時間エンデューロ GW 2017 7時間ソロクラス インサイドレポート

毎年、ゴールデンウィークのこの時期は大学自転車部の監督をしており、指導者のいない大学を集め学生の面倒ばかり見えてきた。
 今年は自転車部監督を辞任したので自分のために時間を使うと決めた。
 自転車部どうしたの?来年入りたいです!と関心を持って見てくれていた方々に言ってもらえるのは嬉しいが、今は主体的には関わっていない。
 申し訳ないが学生が選んだこと、尊重したい。
なので初めてのGW遠征である!

 

GWスタート前日、龍太郎を泊める。
 朝、納豆ごはん・卵かけごはん2杯食べもてぎへ向かう。
 途中、龍太郎睡魔に勝てず交代して会場に到着。

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逆によく眠れるものだ。

会場でアスリチューンを展開する会社名株式会社隼様ブースに荷物を置かせてもらう。
 三上さんのご厚意でアスリチューン2個提供頂く!

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 食べ終わったら脚とビブショーツの間に入れてね!とのこと。出来るかな?
この時、このアスリチューンが私を救うことになろうとは思いもよらなかった…。

「アスリチューン」はこちらで通販出来ます!

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ロングライドやレースを継続的にしている方にはアスリチューン継続使用サポートプログラムがお奨め!
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将醐局員(小学2年生!)のレポートも可愛らしく、未来の日本を背負う選手なので是非ご確認ください。

athletune.hatenablog.com

その他の補給食は、昨日中に用意済み。
7時間の苦行で唯一の楽しみは補給に他ならない。
ばば~ん、コンパクトさ軽量性・コスパを優先してバー系を多くそろえた。
味も飽きぬよう様々な新製品を用意、ソイジョイクリスピーが楽しみである。

これを昨日のうちにSNSに上げておくと、まこっちさんよりありがたいアドバイスが…。

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(私信:今は亡きとか冗談でいえないので、早復帰してきてくださいね!)

先人の知恵は偉大である。

※5/18 追記:イナーメの生理学博士、香川先生よりありがたいアドバイス

うーん、タンパク質は確かに消化性があまりよくないんだけど、それより脂質、特に飽和脂肪酸が多すぎるよ、このラインナップは。
原材料の上から3つ目以内に食用植物油脂(大半がパームオイル~ヤシノミ洗剤の原料ね~)やショートニング(これもパームオイル製が多い)が入っていたら、選ばないほうがイイよ。

皆さんもご参考に! 


・使用機材
フレーム:BIANCHI OLTRE XR4
(52サイズ/CK16×ブラックグロッシー)
コンポ :SHIMANO DURA-ACE 9100
ハンドル:Thomson Carbon Cyclocross Bar/420mm(D130/R75mm)
ステム :Thomson x4 Elite Stem 110mm/±10°
サドル :SanMarco ASPIDE CABON FX NARROW
ホイール:GOKISO GD2 ロード
タイヤ :CONTINENTAL Grand Prix 4000s2 23C/ 使用気圧7bar
オイル :イナーメ・チェーンオイルスプレー
クランク:Dura-Ace FC9100(52t-36t)

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『GW1day 第5回もてぎ7時間エンデューロ GW 2017』

 

・レースレポート

7時間は先頭に並べるのですいすい前に。
 生田目さんと合流してスタートの時を待つ。
 高岡さん、まこっちさん、銀山さんらと龍太郎はスタート数分前に到着。
スタート後はマトリックス・ブリッツェン・ブラーゼン・ホンダ栃木・群馬グリフィンがペースメイク。
ストライダーがばんばん先頭交代、速めのペースでふるいにかける。
 一列棒状が続くが高岡さんが結構しっかり先頭交代に入る。
やる気が違う。
 自分も長いけどしずしず先頭交代に入る。
JPTとかの速度域でもアタックするほうな自分にはきつくはないが、7時間レースがあり序盤から続くと思うと辟易する。
プロチームの練習かな?
30分ほど過ぎてもペースは落ちずav45km/hを示している。
 良く走ったのでソイジョイクリスピーを早速一本、ここはミックスベリー味。うまい。

 

先頭交代していると宇都宮ブリッツエンのアベタカ選手が近くに来る。
THE KAIMAKUでは一緒に逃げてくれてお世話になった。(この時はTeam Oltreジャージ)
JBCF P1群馬でも一緒に走っている。(こちらは私はイナーメジャージ)
 挨拶をしておこう。
 「アベタカさん、こんにちは!KAIMAKUではお世話になりました!今日もよろしくお願いいたします。」
 「おお~!どうもこんにちわ!」
 「良くお会いしますね!」
 「群馬でも軽そうに登ってましたね!」
おぉ、ジャージも違うのに気付いて、見ていて頂けたなんて感激ですわ
挨拶終えて、数周して先頭交代に入っていると那須ブラーゼン3人がかち上げを始める。
ゴール前のようにガンガン引いていく。その3人とホビーレーサーを一人か2人挟んで自分は前から4~5人目。
 流れ的にあと数人ローテしたら先頭出てしまうぞ?
 ゲストライダー以外の選手が先頭に出るとペースが落ちる。
その中で左側にはラップしてかけている100人超の大集団!
アベタカさんがペースを落とすなと!自分の後ろから叫んでいる。
 「アップアップアップ!!!!」

これ自分にも言われているよね?
すぐ前の2人が掃ける。
ホーム前の横風区間、私が先頭に躍り出る。
トップギアに入れ全引き、大集団を抜ききる!
カーブで外に掃けてアベタカさんに交代、ペース落ちない!流石だ!後ろプチプチ切れている。
 中切れにに滑り込むとまた先頭交代がすぐ来る。あれ?負のローテーションに入っている?
なんとか交代するが先ほどの引きであまり長く引けず、すぐゲストライダーと交代。
 序盤からこんなにゲストライダーと同じくらい引く必要ないよな?
 凄い無駄足を序盤に使った気がする。
 良く走ったのでソイジョイクリスピーをもう一本、ここはホワイトマカデミア味。うまい。

 

その後やはり早すぎたのか少し落ち着いた。

ふと下がると、まこっちさんが近くにいたので「いつまで続くのでしょうね?」「わかんない!」みたいな会話をする。
 真逆、これがまこっちさんとの最後の会話になろうとは…。
S字コーナーが近づくのでまこっちさんと話して2列だったところから自分が前に出て車間を埋める。
この後、もてぎ特有のS字コーナー下りを抜けると登り返しで毎回前が詰まる。

ここで真後ろから落車音!

 後ろ?!まこっちさん?!
 振返ると自分から後ろがいなくなっていた。
 自分はブレーキもしておらず、後輪がハスった感じもしなかったので落車理由は分からず。
 急ぎ、前にあがり高岡さんにまこっちさんが落車したことを伝える。
この落車で後ろが分断されたらしく、もう先頭集団に7時間ED組は10人もいない程度になってしまった。
 次の周でまこっちさんが救護されているところ、生田目さんも巻き込まれたているのがわかった。
 詳しくはまこっちさんブログをご確認ください。

この後も集団はインタバール的に上がって下がってを繰り返すようになる。
これは後ろの4時間ED集団との合流を避けたいためらしく、ゲストライダーが無線で指示を飛ばし・飛ばされ上げたり下げたり調整という名の練習をしてる。
インターバル的に数周上がる、下がるを繰り返す。
これにはさすがのテンポで走るのが得意なデンデューロ巧者も皆討死。

ここまでで7時間EDの部は早くも一桁ほどに減っていた。ゲストライダーは消えては復活するので減った気がしない。ずるい・・・。
 良く走ったのでソイジョイクリスピーをもう一本、ここはゴールデンベリー味。うまい。


まだ6時間あるよ。やったね!

1時間を過ぎると、チームEDの交代組や周回遅れの一見さんが先頭集団に紛れてくる。
 入ってくるのはいいんだけど、中切れをするものは万死に値する。
ひどい中切れが何度も起る。EDは魔境だ。しかも中切れする選手は自分の実力と、周囲の状況を確認できないKYな場合が多く悪気れもせず中切れをするからたちが悪い。
 中切れするなら死ぬ気で埋めててから千切れてくれ!
大きな中切れ1回目はブリッツエンの馬渡選手、2回目はホンダ栃木の水間さんなどが必死に埋めてくれる。
ここはゲストライダーに感謝である。
こちらは7時間走るのだから甘えて詰めてもらう。
 「馬渡さんありがとうございます!」
 「いえいえ」
 感謝は忘れない、前に居たウォークライド小嶋渓円さんにも愚痴る。
 「いや~、酷い中切れでしたね!」
 「いや~、もうほんとありえないですよ!」
 同じ境遇を経験した者同士、盛り上がり仲良くなる。
 同じ境遇・経験は人を仲良くさせるのだ。
 凄い無駄足を序盤に使った気がする。
 良く走ったのでソイジョイクリスピーをもう一本、ここはプレーン味。うまい。

 

2時間たってやっと集団が落ち着く。その時点でソロは5人。
 高岡さん、銀山さん(本名もやっしーさん)RE勢、なるしま小畑さん、イナーメ龍太郎。Team Oltre自分。
 小嶋さんは先頭集団にいるが時々離れてどこかに行ってしまう。
このころから急にお腹が痛くなってくる…。
オーマイ!
ただ我慢できないレベルではないので、我慢していれば回復するのでは?という一抹の希望とTeam Oltreだぞ?負けられないぞ!と自分を鼓舞して耐える。
ありがたいことにペース的には序盤からきつい局面もなく対応できてるし、振るい落とす側だった。
しかし、今となっては腹痛に耐えるおじさん。

2時間半経過するが痛みが治まらない。
 近くにいた龍太郎に一応伝えておく。
 「内臓が痛いから離脱するかも…」
 「そうか。じゃあね~」
 「酷!素気な!」
こいつ木の股から生まれたかのような冷血漢である!
 痛いよぉ。

 

このころから休みに行ったのかゲストライダーも一気に減り、先頭交代率は上がる。
 何故か唯一の登り区間で先頭に来ることが多くなってきたので、毎回下から上まで引く。
 牽くと胃の中で水が吸収できず溜まっている感覚。ダンシングの度にちゃぽんちゃぽんする。
これは消化不良だ!お腹が痛いのは消化不良で食べ物も水分も吸収出来ていないからっぽい。
 気持ち悪くて他の補給食はとれず時間だけ過ぎていく。
お腹痛い・補給できないでジリ貧な状態となってしまった。

しかし、ものが食べられず二時間が経過している。そろそろエネルギーが底をつきそうだ。
ジェルも試すが吐きそうになり途中で飲むのを断念する。
ここでアスリチューンならどうだ?と試してみる。
するりと入る!アスリチューンスゴい!
 食べ物が入ったことに感動する。
あの適度なゼリー感がお腹に優しい。
 頂いた二つが生命線となる。

 

アスリーチューンに救われて、何とか耐えて3時間経過
 既に先頭集団には高岡さん、銀山さん、龍太郎、自分の4人
 腹痛は続くが、アスリチューンはまだ一つだけある。
もうアスリチューン以外受け付けず、他の食べ物が入らないのにレースは半分以上残っているのは絶望しかない。
それでも生き長らえるよう水分だけは何とかとれるようになる。
しかし、その助けの水もスポドリではなくただの水…。
しくった…!固形物で口が乾くから水だけでいいかとチョイスしたのが仇となった。
しかも、助けの水も尽きかけてきた。

すると、並走する集団にエクストリームつくばの伊藤さんを発見!
 苦し紛れに水下さい…とお願いすると
「少ししかないけど…」とボトルを渡してくれる!
わー、ありがとうございます!!!
もう遠慮なく受け取る。
これで少し走れる距離が伸びる。

もう最後アスリーチューンも使い切り生命線が断たれかけているが…。

 

3時間半経過、残念水はなくなってしまう。

ボトルの水がすべてなくなると龍太郎登場。
 「水が無くなった…」
 「ホイ」
 初めにピットエリアに置いておいた水を渡してくれる。
 「おお、神かよ!」
こいつ木の股から生まれたかとかそんなことはない、菩薩か何かの生まれ変わりだった…。
 語彙力の続く限り感謝の言葉を述べて飲んだ。
 砂漠のオアシスとはこのことか!
 食べ物が食えない状態は変わらず、この水が最後の生命線だった。

しかし、1本しか水のストックがないのはこのもてぎ砂漠の中で心もとない…。
大きな集団をラップするときにサイクルフリーダムの風間さん発見。
昨年4時間EDの覇者が心を集団という止まり木で休めている。
 「風間さ~ん!水下さ~い!」
と冗談がてらいうと、俺?みたいな顔をして離れていく。
集団ラップするときは速度差がそこそこあるから難しいよねと思っていると…
集団から飛び出して横まで来てくれる!
「はい」
惜しげもなくボトルを差し出す風間さん
やだ、イケメン…
自分が男だったら危ないところだった。
ありがたく頂戴してボトル2本体制となった。

 

4時間EDの終わりが迫る。
なぜか7時間ED組の先頭集団もゲストライダーが活性化する。
もう私、高岡さん、銀山さん、龍太郎しか残っていないんだから水を指さなくても(お腹が痛くて言う元気もない
休んで回復したら鬼引きしに戻ってくるアイランがホームストレートでゴールスプリント張りの牽きを開始
グエー止めてくれ、死んでしまいます。
お腹が痛くて、アスリーチューンで何とか保っていたエネルギーも尽き…無事死亡
ここで私のレースは終わった。

 

心が折れて登りで離れてしまう。
(2時間痛みに耐えたし…治る見込みがなく悪化していてってるし…まだ3時間この地獄はもう無理だ・・・。)
千切れた後。登り区間左にあるピットエリアに入りぶっ倒れる。
痛みに耐えかねて仰向けになり目をつぶる…。
自己防衛本能なのか1時間くらいアスファルトの上で眠っていた。
痛みは少し収まったが、エネルギーが枯渇していて目がちかちかする。
食べ物を口に含むと嘔吐感…、胃が拒否している。

 

それでも諦めた時よりは少し落ち着いてきたので5~6時間経過したレースを観戦
ボロボロの生田目さんも自分に気づいてきてくれる。
序盤のまこっちさん含めた集団落車に巻き込まれ、半身の擦過傷が酷い。
これで戻ってきて4時間は走るのだから鉄人だ。
中と外がボロボロな2人でピットエリアでレース観戦。
一人逃げとなった高岡さんがハイテンションでなんか叫んでいたが聞き取れず一緒にいたボロボロの生田目さんと???となる。
単独2位になった銀山さんを応援
単独3位龍太郎が水くれ!と叫んでいるので入れて準備して渡す。

 

しかし、何故臓器不全に陥ってしまったのだろう。
何故だ…?ソイジョイしか食べていないのに…?
そう、そうソイジョイが問題だったのだ。
大豆原料のソイジョイはタンパク質が1本当たり6g以上含有。
また低GI商品で難消化デキストリン(水溶性食物繊維)、はお腹を緩くするし大豆アレルギーが出る人もいる。
レース後に練習会のグループでなんで遅れたの?と聞かれソイジョイしか食べなかったというとIGA先生より上記のような解説が!
流石、IGA先生や。

習志野台で肩コリ・腰痛・ひざ痛といえば、IGAスポーツ整骨院!!
つまり。タンパク質+難消化デキストリンで消化不良を起こしちゃったのだ!
そりゃ寝込むわ。

二度と補給食にソイジョイは選ばないぞと誓う、ソイジョイマンなのであった。

 

生田目さんもホームへ戻り、自分もホームへ戻ると千葉自転車の輪の横溝さんに遭遇。
ぐったりした私の姿をみて駆け寄ってくれる。事情を説明するとジェル類を大量にくれる。
ありがとうございます!
すぐに2つくらい口に入れる。うんリキッドならなんとか嚥下出来る。
残り1時間を切っていたぐらいの時間帯だったので龍太郎が帰ってくるまで帰れないし、軽く走りを再開。
7時間終了を迎えた。

 

・リザルト
13位
1時間寝てたし、残り一時間も踏むことは出来なかったのでのでこんなものである。

優勝は高岡さん、2位銀山さん、3位龍太郎

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終わった後、三上さんにアスリチューンに助けられましたと感謝を伝え表彰式で3人を祝い撤収。
9時にスタートして終わるのが16時とか7時間EDはやはり頭がおかしい。
今は二度と出たくない。戦う前に負けていた。
また高岡さんに挑戦するにしても100年早いので、練習・補給の再考が必要だ。
お腹が癒えたら考えよう。

 

龍太郎、生田目さん、自分の腹ペコボロボロ3人でもてぎサーキット近くの「美和ささの湯」へ

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評価:4/5
鉱質はわからないくらい普通、しかし森と小川を有望出来る露天風呂は最高。
食事もおいしく、安く大満足。
汚れを落とし、お腹を満たしたのでもてぎから今晩お世話になる山梨河口湖へ向かう。
途中睡魔に襲われた龍太郎と後退して寝ている間に間違えて東名で山梨IN
起きていた生田目さんと自分も疲れ果てていて間違えた時もあー東名でいっかーみたいな会話であっさり流してしまった。
日を跨ぐ頃に、河口湖到着。
付き合いは長くなるが、初めての龍太郎自宅ペンションへお邪魔する。
御挨拶もそこそこにふかふかベットで即就寝

 

次回、GW 2days 山梨旅情編!(イマココ!)
GW 3days イナーメ合宿編
GW 4days イナーメ合宿編
GW 5days 加須こいのぼり杯