とっぷり自転車とりっぷ

イナーメ信濃山形に所属する北野普識のブログです。

第4回 JBCF 宇都宮クリテリウム P1クラス決勝 インサイドレポート

『第4回 JBCF 宇都宮クリテリウム P1クラス決勝 インサイドレポート』

・決勝距離:60km(3km×20周)

・備考  :スプリント賞5周、10周、15周回

・コース 

┏┓←Goal
┣┃↓進行方向
┗┛
・作戦:周回賞は各位自由に動き取りに行く。
関心を示したのは龍太郎、自分、イノーさん。
ラスト5周になったら、龍太郎の元に生き残りは集まりラインを組むと決定。

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(Photo by Mitui)

スタートは9列目、中程。

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(Photo by ARAI YUMIKO-san)https://www.facebook.com/yuming.tgu


今回は去年のランキング順。
スタート前にウォーマー等を総監督へ、ありがとうございます。
さあ、日本の最高峰レースがスタートだ!

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序盤はアタックの応酬が続く、しかしホームストレートや┣字コーナー、前後は上がりやすい。
様子を見つつ、速度域に体を慣らせる。
ゆっくり脚に負担がないくらいで上がっていくと時間がかかる。
5周目のスプリント賞奪取戦は見送り。
愛三の原田選手が取った模様。実況でかろうじて聞こえる。
周回賞後、ペースがガクッと落ちる。
お、これは逃げが決まりやすいやつ!
アタックの決まる・決まらぬかは『速度差』が重要だ。
早すぎれば垂れてしまう、遅すぎれば後ろを引き連れてしまう、逃げ仲間を誘うのも大事だ。
そのタイミングに乗じて、6周から自分は動き出す。
シマノ、ブリッツエン、仁義なきが前を固めている。
前は一列棒状、しかしブリッツエンや仁義が集団前に出ると踏みやめ、広がる…集団を抑えたいようだ。

ブリッツエンはアベタカ選手か若手にひくな!と叫びとめている。

その後ろからシマノが速度を落としたことに対して叫んでいたりカオス。
その間を割って短期の私アタック!そのまま逃げを生み出したいので長く引く。

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(Photo by Sakai-san)
シマノ入部選手にぴったりついてこられるが交代を促し、後ろを見ると仁義なき佐野選手が鬼引きで集団がぴったり。
呑み込まれるが、それでも集団先頭は維持する。
継続的にアタックは続いているし、追うチームは主にブリッツエンと仁義なき。
そのため平均速度が速く全然逃げられない。
50km/h以上で飛び出し、維持し続けるのは無理だ!ついてきた方も辛いので、後続が下げてしまう。

それでも諦めずカーブでアタック!

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(Photo by Chie.M友利 https://www.facebook.com/cs.care.sole.tu)
その勢いで7周目先頭通過。


しかし、こりゃ決まらんと一度集団に戻り中程で休む。
下がっていくと大東さんや遠藤さんがいた。
ちょっと休みながら報告

「逃げ決まらないです!もう一度いってきます!」

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(Photo by Sakai-san)
と遠藤さんに伝えてアタック再開。
10周目はこの休みに重ねてしまい特に動けず。
周回賞はKINAN中嶋選手、しかし当時実況はシマノレーシング水谷選手だった。
10周後も軽く緩んだのでアタックを再開。
┣字コーナー前でアタック!
すると右側歩道をイナーメジャージが歩いている…
「兼松さん!どうしたんですか!?」
50km/hオーバーでのアタック中に叫ぶ。
すぐ通り過ぎしまい回答は聞こえなかった。
後から聞くと落車、ユキは引いているのかと思ったとのこと。アタックですよ!

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(Photo by ざっきー (@KawaraS21) | Twitterさん)


11~12周目
ホームで前に出るお決まりパターンで先頭に出る。

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(Photo by Chie.M友利 https://www.facebook.com/cs.care.sole.tu)
┣字コーナー前で仁義なき佐野選手とインタープロのフランス人、自分の順で並ぶ。
インタープロの選手は少し佐野選手から離れ気味に走る。アタックするのかな?とも思いきやしない。
痺れを切らして私がアタック!
シマノが一歩遅れて反応してくる。と思いきや追いつき間際にカウンターされる。
後ろが10数mは離れたのでカウンターシマノへブリッジを敢行。AACA1-2でやったやつ。
単独先行するシマノを追う、得意のコーナーで詰める!

ホーム前でおいついた!

先頭交代で逃げる意思を伝える。
それでも後続にホーム真ん中ほどで追いつかれる。

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(Photo by Sakai-san)

またどこかでアタック、ここはアイランに潰されたか?
集団に戻りレオモの米谷(ヨネヨネ)に「俺はもう3回以上行ったぞ、いかないの?」と逃げ仲間を誘う。
しかし「無理ですよー」と釣れない。
位置取りしているとインタープロの水野タカユキに怒られる。
「北野さん!チームのラインに入ってこないで!!!!」
おう、とその場は下がるが複数回ラインに交差して紛れてしまう。
タイミングが似ているせいか。
業を煮やしたタカユキに、腿に手をかけられ無理やりインタープロの列から下がらせられる。
わざとじゃないのだよ~!危なくない下げられ方だったので、しゃーないとインタープロの車列より前で位置取りを始める。
12~14周目
KINANの後ろからホームでもう一発アタックを仕掛けるも。

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先頭集団、追いつかれ広がる(Photo by Sakai-san)
マトリックス佐野選手・土井選手に緩やかに潰される。

アタック後、後ろを見れば仁義なき集団に何度となく追われる展開。
┣字コーナー後、ブリッツエンが引くのをやめ広がったのでカウンター。
これも不発。
ここまで一人で動いてきたがどうも決まりそうにない。
今日初めて龍太郎が自分より前に上がっていくのを見た(他でも上がっていたかもしれないが気づかなかった)ので、
15周目周回は龍太郎に任せて集団で休んだ。
15周目周回賞鈴木譲選手、2位龍太郎で残念
ここまで動いて今日は1周回すら持つ逃げすらなし。
これは集団スプリントが濃厚だ。
当初の作戦通り、集団スプリントに向け動き出す。
一旦、集団最後尾下がりチームメイトの余力を確認する。
今日はこの位置まで下げることがまれだったが後ろは謎の中切れがちょいちょい発生して、集団前とは別の意味でカオスだった。
下がり切ったところで一人ずつチームメイトに声をかける。
「大東さん引き上げるので着いてきてください!」
「置いていってくださいぃぃいい!!」
「岩月さん前に上がれますか?」
「無理!」
「佐野さんついてきて!」
ここで、佐野さんはしっかり着いてきてくれた!
しかし、折角ついてきてくれたものの┣字コーナーで前が詰まった。
自分は止まらず回避、佐野さんは縁石に追いやられてしまいペダルを外し落車回避を選択。
「佐野さん!リカバリーして!」
残念、佐野さんを見たのはこれが最後となった。つまり、ここでおさらば…南無南無…。
「イノーさん!龍太郎の元に集まろう!」
しかし、イノーさん集団左端に釘付けになり動けず。

遠藤さんに声をかけるとするっと前に行き龍太郎を合流、流石!
結局17周段階で集まったのは龍太郎、遠藤さん、私の三人。

それ以外の各位の状況を説明。
そのうえで3人で相談する、誰がスプリントする?
龍太郎がユキでよくね?みたいな感じで私を指名。
「こうゆうの好きだろう?」と聞こえたので集団内で「大好き!」と叫び今さら恥ずかしい。
あの時、龍太郎はなんといったんだっけ?
そして、集まった後18周目、遠藤さんがいきなり先頭に私を引き上げ下てくれる!
「(先頭へ出るの)早すぎー!!!!」と龍太郎が集団内から叫ぶ。
「遠藤さん!一旦先頭交代をして下がりましょう!」
と声をかけ、自分が前に出る。
その後、集団に呑み込まれるが遠藤さんの後ろに入る。
ここから遠藤さん職人的位置取りが始まる。

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(Photo by Mitui)
自分はもう、遠藤さんと龍太郎に任せてその後ろに張り付くのみ。
いいポジンションを探すなどはせず、二人の誘導にただついていき脚を休める。
とはいえ、最終周が近づき位置取りは熾烈。
ホームストレートは狭まったり広がったりの中、前に上がろうとする者たちが入り乱れカオス。
しかし、その処理は二人を信頼して任せる。
幾度となくチームメイトの後ろに割り込んでくる奴らを入れないよう詰めるし、隙間があれば体を入れておく。
┣字コーナー前で遠藤さんが前に運んでくれる。お湯の対流のように選手が被せてくるのをさばいて前の位置をキープしてくれる。
2周にわたって遠藤さんが仕事を果たして下がる、シフトして龍太郎の後ろへ私がつくと先頭から離れていった。
遠藤さんありがとうございます!
最終週の鐘が鳴る。
今年からVENTOSの伊藤舜紀がチームメイト大前選手のため先頭を引いている!素晴らしいアシストだ。
舜紀とは2015年のタイ合宿で出会ったのだったか、その頃はまだボンシャンス所属だった。
このアシストはもっと評価されてよい。(俺は評価するぞ!)
舜紀はこの速度域・このタイミングの中、先頭に出て引く脚がある。
チーム力的にコンチネンタルに食われるが、あの位置まで最終周でチームメイトを落とせるのは素晴らしい。
我々もラスト1周は龍太郎、ホームストレートを右側から一気に引きあげてくれる!
しかし、龍太郎の後ろは取り合いが激しい。
おいおいおいチームメイトは我ぞ!
第1コーナーは龍太郎がイン側から集団前方中程に入り込みクリア!
第2コーナー前のストレートで龍太郎の前に被せられるようにイン側の選手らが入り乱れる。
先を見ると内側が詰まっている。
第2コーナーで龍太郎は内側、自分は真ん中。外側は人がいない。
一瞬の逡巡、選択を自分に迫る。
決断、即行動!
龍太郎から離れアウト側を選択し、人のいぬラインで一気に前に上がる。
入り乱れを脱出し先頭一列棒状の最後尾に身を滑りいれる!
マトリックスの後ろにブリッツエン、その他単騎組が虎視眈々と位置を争う!
自分はまだ20番手前後、まだ上がらなくては。
一列棒状で他の選手は上がれない。
第3コーナーから┣字まで抜かれず前へ前へ!
ここが勝負どころ!
┣字コーナーは限界までイン入りさせぬよう防ぐ、立ち上がりは全力スプリントに近い!
第5コーナーまでのストレートでもう数人を抜く。
先頭が見えるがまだ遠い!
第6コーナーは左端のアウトラインを塞ぎ、カーブ中に後ろから抜かさせない!
そこから最終コーナーまで、最後のストレート!スプリント開始!
しかし、もがくには距離が短い。最終コーナーを一列で抜ける!
先頭を引き切った選手達が下がってくる、回避しながら2人、3人と抜いていく。
まだもがききれていない!まだまだ抜けるぞ!
すると前に赤い壁、なんだ!?
ブリッツエンの増田・小野寺・岡選手が横並びで壁となり抜けない…。
踏み抜けず脚を止め…ただゴールまで踏めず。
スローモーションで風景が流れる、前の壁の合間からマトリックスの選手が手を挙げる。
脚を止め、もがけずゴールする自分…。
俯瞰出来てしまう。
うわーーーぁやってしまった…
絶望に落ちそうになるが、報道カメラマンらが飛び出していてびっくり!
感傷に浸ることすら許してくれないのか…。
それを避けてコースから掃ける。
これだけアシストしてくれたのにもがき切れず終わるなんて。