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とっぷり自転車とりっぷ

イナーメ信濃山形に所属する北野普識のブログです。

Tour de Bintan 2017/ツアー・オブ・ビンタン 第2ステージ UCI Granfondo インサイドレポート

南国インドネシアで開かれたUCI Granfondoのステージレース
Tour de Bintan 2017/ツアーオブビンタン

その参戦手記をお届けいたします。
3/3(金)Stage1/Time Trial
3/4(土)Stage2/UCI Granfondo⇐イマココ
3/5(日)Stage3/Granfondo Century

 

UCI Granfondo Tour de Bintan 140km
作戦:龍太郎・佐野さんの総合成績アップ。またイナーメでステージ優勝の2本柱。


スコールと朝食
朝起きると外は雷鳴轟くスコール
モーニングコールは佐野さんがしに来てくれる。
朝食はホテルが5時から準備してくれる、しかもブッフェ方式で品数は30品以上!
流石三ツ星ホテル。


しかも美味い。昨日の夕飯とはうって変わって話が弾み、フォークが踊る。
レース前なので炭水化物9割、タンパク質や野菜は本当に少しだけ。
しかし、美味しすぎていささか食べ過ぎた。

シャトルバスで会場へ向かおうとすると同じホテルの人は皆自転車を持っていない。
不思議に思ってきくと、バイクは昨日の夜のうちに預けておかねばならなかったらしいがその話を聞いていなかった?(聞き流していた?)
しかし、笑顔で荷台着き車でバイクを送ってくれると言う。
エクセレントだ、アンサナホテル。
そして15分おきにシャトルバスを出してくれるので今日は迷うこともない。
パーフェクトだ、アンサナホテル。
バスに乗り込み、ドナドナされる間も水をグビグビ飲むのは欠かせない。なんたって平均30℃だ意識して水を飲まねば熱中症になりかねない。
悠々と昨日間違えて進んだルートをシャトルバスがなぞり、一人ブルーになりながら昨日来た会場に到着。

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昨日とは打って変わって会場は人で溢れている。

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会場も止みつつあるが雨模様、大会メカニックステーションに行きポンプを借りる。
タイヤに空気を入れ終えると青いシャツを着た公式メカニックがタイヤを触る。
「2bar Down! Very slippery it rains!」
具体的でありがたい警告、6気圧まで空気を下げる。
昨日からお世話になりっぱなしの素晴らしい公式メカニック達に感謝。

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その後、民族衣装の美人たちに目を奪われ撮影してもらったりして時間を過ごす。
こちらインドネシアの民族化粧は浅黒くするので日本とは真逆、お香で焚いたような微かで優しい匂いで衣装は派手なのに近づくと落ち着くような二律背反な民族衣装。
大変面白い。

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そんなこんなでスタート時間が迫るのでスタートラインへ向かう。
シンガポールのチーム、Next Stage所属、シンガポール在中のテラダさんの紹介で
、同世代のシンガポールナショナル強化選手のYiwei Luo選手を紹介してもらっていた。
彼も後ろからスタートラインにやってきて「Breakaway!Breakaway!」と誘ってくる。
一言目にはBreakaway!二言目にはBreakaway!なCrazyな奴だ。
Ok,Here we go!」と伝えておく。
スタートが切られる。

www.youtube.com
スタートアタックは当然私。
龍太郎やシンガポールナショナル強化選手(以下シンナショ)Yiwei Luoがついてきた。
ちょい先行するが集団も流石に許さない。
吸収されたのを龍太郎に伝えて下がる。
すると、シンナショYiwei Luoは再アタック。それにの軽い登りで佐野さんともう一人が追走を駆ける。
そこに総合三位も入ったため、総合三位は自ら後ろに下がるとのことで佐野さんも下がってきた。総合3位に佐野さんマークされている?
しかし諦めないシンナショYiwei Luoが抜け出し、赤ピナレロのSerene Lee選手を引き連れて二人で大逃げを決める。
まだ10km~20km地点、あわてるような時間ではない。
こちらはスコールが再度始まり、集団はそこそこゆっくりになった。
結構痛い雨粒が落ちてくる。視界も最悪だし、軽いアップダウンの登り返しが続くコースなのでだが、登りでダンシングすると後輪が空転する感覚。空気圧を下げていたので滑って転ぶほどではない。
メカニックありがとう!

スコールが晴れて来ると少し集団でも一列棒状になったり広がったりを繰り返す。
龍太郎や、佐野さんが風を受ける位置にならぬよう常々意識して彼らの前自然に入る。

簡単なペース上げ下げでも二人が無駄足にならぬよう優しく加速し自分が埋める。
こういったところで脚を使わせない貯蓄が後半に効いてくる。
32km地点のスプリントポイント(以下SP)は2人が逃げているので3位争いのみ。

黒いジャージのアジア人2人が勢いよく飛び出して取っていた。
地元スペシャルっぽいね、チームプレーだね。すごーいなどと話し合った。
その後、我々より前に出走した女子クラスなども吸収し50人以上の大きな集団となり海岸線に。
ここで60km地点のFeed Zoneで水を貰える。
自分の後ろに龍太郎がいること確認して、集団前目左側に居たのだが、補給後総合2位の選手が右前方でハスっ落車。
いきなりコントロールを失った。そこに総合1位が突っ込み、集団落車。
ガシャガシャン!と嫌な音が重なり合う、右にいた人達が左に避けて寄ってくる。軽い回避で運よく巻き込まれずに済んだ。
すぐに「龍太郎無事か!?」と確認、「いるよー」とのことで安心。
佐野さんは近くにいない、大丈夫か?
待つのかと思いきや総合4,5位のDOME COFFEEが二人で鬼引きを始め集団は一列棒状。
ここからイナーメとDOME COFFEEとの戦いが始まろうとはこの時は思いもしなかった。
総合1,2位が集団からいなくなるというイレギュラー。
ここでも龍太郎が無駄足を使わぬようペースの上げ下げが無いよう心掛ける。
10kmほどして落ち着いたところで佐野さんも上がってきて無事を確認、運良く誰も巻き込まれなかったイナーメ。
この動きで完全に1,2位は総合争いから脱落。龍太郎総合4位、佐野さん総合5位に浮上。
まだ二人逃げがいるなか、平坦が続く。
70kmを過ぎたあたりから、アップダウンになってくる、ペースは緩い。
所々、スコールが来る。痛いが寒くはない、熱帯のこの地では恵みの雨だ。
佐野さんや龍太郎に「スコールに紛れて逃げない?」と提案。まあでも逃げを吸収までは様子を見ようとなった。
龍太郎や佐野さんがローテンションに入りだす、前の2人逃げを嫌ってか。
二人に脚を使わせないよう自分が意識して先頭交代に入る。
暫定総合1位オレンジPOCヘルメットMike Koreneff選手が登りで上げたがっている。
先ほどからずっと前を引いている。自分が暫定1位を確実なものにしたいのだろう。

またはレースを支配したいのか。
80km地点、彼が上げるのに合わせて軽く様子見で登りを思いっきり引いてみる。
するとアタックみたいになってしまい、佐野さんや総合4位(暫定2位)DomeCoffeeのオーストラリア人Jarred Anderson選手とついてきてペースアップ。
後ろが中切れする、次の登り返しでペースを落とさず走ると総合5位(暫定3位)DomeCoffeeのオーストラリア人Paul Bakker選手も先頭交代してきてくれる。
このペースだと後ろが出てこないので2人でローテションを開始する。後ろは中切れしている模様。

良いペースで進むとブリッジ的に後続集団が一列で追いついてきた。
当然その中に、龍太郎・佐野さんも問題なく健在。数kmの出来事だがDomeとイナーメ二人の動きで集団が20人になった。
「This Proton 20 person only!Go Go Go Go!」
集団に声をかける、一緒に上げたPaulも「OK go go!」と答えてくれる。
その勢いで大逃げしていた2人をいつの間にか吸収。
そのまま94km地点のSPが近づく。
SPは短距離急勾配の登り坂、そこに向けて暫定総合2位のDOME COFFEE Jarred Anderson選手アタック!
龍太郎に「潰せ!」と言われたけどDomeCoffee Paul選手、暫定1位Mike Koreneff選手らに前を塞がれて出れない。それを見たPaulががチームメイトを追っていった動きに、さらに龍太郎が被せた。

集団に声をかけ発破をかけ、そこそこのペースで進めさせてきた。ここに来て急勾配で苦しんでる選手が多い、そこに暫定総合1位オレンジPOCヘルメットMike Koreneff選手もいた。
龍太郎がSPを先頭通過するのを見て、追わなかった集団はペースが遅い。明らかに登りで苦しんでいるし、取ったやつらが落ちてくるだろうと思い込んでいる。
させねえよ!と佐野さんと龍太郎にブリッジ、その勢いを殺さず、下りも引き切って登り返しも上げ続ける。
このペースアップを続けたところ集団は10人に絞られた。
 佐野さんが「総合3位が落ちた!(暫定総合1位)」と引きたがるのを静止。
さっきの苦しそうな姿を見たので「総合3位は登りが強くないから大丈夫、どうせ落ちます」と落ち着かせる。
暫定1位含め数人が合流してきたが辛そうなので残り30km千切れるだろう。
105km地点で龍太郎の様子見ペースアップで追い付き様にカウンターで飛び出した。
「ユキ、行け!」と聞こえたので、そのまま5kmほど単独逃げ。
吸収されたが、何人にもサムズアッブされる。
龍太郎と佐野さんがまだ集団にいるので、作戦会議。日本語はこういうときバレないので大変役立つ。
二人とも逃げきりたいとのこと。ならアシストすると伝える。
まずは龍太郎が長めの登りでアタックして逃げきりを目指す。吸収されたら佐野さんがカウンターする。私はタイミングが合えば発射台、または集団に蓋をしてステージ優勝を狙う。
しかし、まだゴールまで距離がある。
10人しかいない集団は皆監視しあっている状況。
2人のアタックをより効果的なものにするためにも、先に周りを消耗させておこう。
110km地点から二度目の単独逃げを敢行!

 (Movie by RYUTAROU NAKAMURA)

チームメイト以外に追わせて消耗させる。
ド平坦でスルーと抜け出したので出来る限り落ち着いたペースで逃げる。おあつらえ向きにもスコールが降ってきた!
いくつもの丘を越え、雨が上がれば子供たちの手を叩く。
学校の前を通ればイスラム系のヒジャブをした子供たちが大歓声を上げてくれる。俺が先頭だから盛り上げてくれとジェスチャーすると大喜び。
嬉しいねぇ。
長いストレートも集団は見えなくなり、審判カーが寄ってくる。
「Chaseing group is back 30 seconds.30seconds!30seconds!」
大声で伝えてくれるのは昨日の遅刻を相談した審判。仕事に誠実で真面目そうな人だ。眼鏡も相まって信頼できる。
そこからゴールまでを考えて補食を取り淡々とリズムで逃げる。
120km地点まで単独で逃げていると突然、暫定3位のDome coffee Paulが単独で追い付いてきた!
マジかよ(;`・ω・)二人はどうした?!
щ(´Д`щ)カモ-ン!!!と言われ着いてくが、抜き気味はカウンターされているわ、無茶苦茶先頭交代を求められ即千切られる。
ここで落ち着けばよかったが一人追う。
数十秒して佐野さんを先頭に、龍太郎トレインが後ろに後続を引き連れ追い付いてくる。
「佐野さんいけ!いけ!」龍太郎が叫んでいる。
吸収されたところが長めの登りで、再度のカウンター。後ろにつくも前が中切れする。「おぃ!」と佐野さんら集団にブリッジするが垂れる。
そのペースアッブで千切れた4人と回すと暫定1位だったMike Koreneff選手も脱落。この集団にもつけず。
残り15km、Dome coffee Paul単独1位、先頭集団5人(佐野・龍太郎・DomeのJarred含む)、追走集団4名(北野含む)といった構図。
しかし、この追走集団4人で引ける奴は誰もおらずほぼ一人引きで佐野さんらを追う。
冷静になっていれば先頭集団についていけていたなと後悔しながら一人で引き続けざるを得ない。そうすればもう一仕事できた。
そのままゴールまでいくと一度も前に出なかった選手がしゃべりかけてくる「I do't sprint」ホンマか?
私の一本引きなのに登りの度に苦しい息遣いが聞こえるので、どうせ誰も引けないのは分かる。
ラスト1kmまで引いていると後ろからさっきのしゃべりかけてきたアジア人選手がスプリントしてきた。Fac○!
キレて追走したが抜けず9位でゴールした。

【リザルト】

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優勝はPaul 3時間35分36秒の140km、Total Elevation: 1200m、 av42.6km/h
1分ほどタイム差をつけられ逃げ切られ龍太郎2位(総合3位)、佐野さん5位(総合5位)、北野9位(総合No result)

短いアップダンは断続的にあるが基本平坦レース、以外と平均速度早かったんだなという印象。
これだけレースを支配して勝てないのはやはり悔しい。
Paulについていけなかったのも、先頭集団についていけなかったのもミスだ。脚の使い方、抜かれる前の回復が上手くいっていればついて行けたはず。
Dome coffeeのマークを抜かったのが最大の敗因だが…。
切り替えて明日の第3ステージは勝ちを目指そうと3人誓う。

終わった後は、会場で選手たちと談笑。

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いいアタックだった、いい引きだったと褒めてくれるが勝てなかった悔しさを増長する。
自転車預け、ランチが振る舞われていたので頂くがインドネシア料理、相変わらず・・・メシマズ。大量にとったはいいが箸が進まない。

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メルボの皆さんと写真を取って龍太郎の表彰式をとったら会場を後にしてタクシーでアンサナホテルへ戻る。
ホテルで自転車を綺麗にしたりシャワーを浴び汚れを落とししばし戦士たちの休息。
夕食は楽しみにしていたシーフードレストラン、ケロンへ向かう!

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サンセットの時間に合わせて到着

桟橋の先に浮かぶ水上レストラン、女子のように興奮するメンバー

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日曜洋画劇場

予約時間30分前だったが空いていたこともありするっと通してくれる。

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シンガポールシーフード

昨日の反省を生かして、今日もコース料理(あれ?)

でも1人5000円だったし料理もうまそうだったので二つ返事。

さてそのお味は…。

おいしい!人生でも比較するべきものが少ないが一番旨いシーフードだった。

おいしい食事は会話が弾む。フォークが進む。

カニが出ればみんな黙ってムキムキかぶりつく。

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あまりに美味しかったので、コース終了後お変わり2皿も頼む暴挙

御馳走様でした。

来年はサンセットを見ながら彼女と着たい。

 

そしてまたアンサナホテルに帰り、男二人部屋でお香を焚きながらリラックスして眠りに落ちて行った…。

www.youtube.com

第3ステージ、Granfondo Century編に続く。。。